★ ページ43
次の日、珍しく僕より先にジョングクさんが起きていた。
目が合って、ふと昨日のことを思い出す。
ジョングクさんは、韓国語ではないと言った。
そんなはずは無いと、分かっていた。
じゃないと、ソジュンはあんなに怒らないし、ジョングクさんだって顔面蒼白にはならないはずだから。
ジョングクさんなりの優しさなんだと気づくのに時間は掛からなかった。
だから僕は、その優しさを振り払うことなんて出来なくて、それ以上聞くことをしなかった。
調べたりもしなかった。
知らなくていい事なんて、この世界に腐る程あるんだから。
もうすぐ学校に行かなきゃなんだけど、
昨日どうやって眠りに着いたか覚えていない僕は、
ジミンさんにやってもらったネクタイの結び方も、
………………覚えていない。
何とかそれっぽい感じに結んでみようとするも、バランスが悪くなったり、からまったりしてしまう。
しかもどうしよう。ジョングクさんに穴が開くほど見られてるよ。
と思ったら、
JK「……来て。」
…なんか……呼ばれた
JK「…っあぁ、もう！結んでやるからこっち来い！」
え……！
「ありがとうございます…！ﾆｺｯ」
今ちゃんと笑えてたか？
JK「…っ！！」
今度はちゃんと覚えよ。
JK「…お前ってさぁ……………………ちびだよな｡」
「……へ。」
僕のネクタイを手際良く結びながら、いきなりそんな事を言ってくる。
でも確かに、僕は"男の子"にしては小さいのかもしれない。
「……これからですよ。」
立っている僕と、座っているジョングクさんの目線も、差程変わりないし。
JK「これからか。笑」
ジョングクさんの瞳、大きいなぁ。
「……………ジョングクさんの瞳って、
……綺麗ですね。」
ポロッと僕の口から零れた言葉に、ジョングクさんはもっと瞳を大きくした。
JK「！？いやいや、お前の瞳の方がよっぽどだろ。珍しい色してるし。」
なんでもないようにサラッと言ってのけるから、僕も拍子をぬかした。
それに、と言葉を続けると、
JK「お前、笑う時、えくぼ出来んのな！」
何故か嬉しそうに笑っていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 596人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
タケユキ(プロフ) - ずっと待ってました！嬉しい(^^) (2022年6月27日 23時) (
レス) @page47 id: 8b8ebd99d7 (このIDを非表示/違反報告)
v.moff(プロフ) - Ayaneさん» ご指摘ありがとうございます！確かに調べた時、その意味も出てきたので迷ったのですが、お人好しの傾向として、他人を優先する。気を遣う。などのようなことも含まれていたため、お人好しという単語でまとめさせていただきました！わざわざありがとうございます!m(_ _)m (2019年5月11日 22時) (レス) id: b27ad13bda (このIDを非表示/違反報告)
Ayane - お人好しという言葉が出てきましたが、意味が頼まれた事に嫌と言えない方のことです。ですが、使い方が間違っていたので、気になったので書かせていただきました。面倒くさくてすいません。 (2019年5月11日 22時) (レス) id: 8c569a934f (このIDを非表示/違反報告)
v.moff(プロフ) - みきさん» そうなんですね！！嬉しいです！最近なかなか時間がなくて投稿できないので時間が空いたら投稿したいと思います！自分の書く小説に自信がなかったので、すごく嬉しいです！！ (2018年4月20日 20時) (レス) id: b27ad13bda (このIDを非表示/違反報告)
みき - 追記。こういうストーリーの小説もあるのですね。何だか新鮮で私には読みやすかったです。更新頑張って下さいね。応援してます (2018年4月20日 14時) (レス) id: 0ec91b2d96 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：v.moff | 作成日時：2018年2月16日 22時
