Look at only me ＿5

Before it's too late. (陸 × 樹) ページ7

※自傷行為.流血表現

苦手な方はUターンお願いします。

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陸『ねぇ、翔吾これどう？』

翔吾『いい感じですね！陸さん似合ってますよ。』

樹『……』


新しい衣装を翔吾さんに見せている陸さん。


また俺じゃない別の人といる。



隣にいるのは、いつだって俺じゃない。


陸さんが他の人といるのを見る度に、行き場の無い感情が募りに募っていく。


樹『…お疲れ様でした。』

俺は陸さんを置いて、一足先に楽屋を出た。



_



樹『っ、つ…』

俺は陸さんにバレないように、いつしか自分を傷つけるようになった。

こんな事をしてもいい事なんか無いし痛みが広がるだけだけど、こうすると気持ちが少し落ち着くような気がした。


樹『…陸さん、』


こんな事しているのがバレたら、きっと陸さんは俺を嫌いになる。

絶対にバレないようにしないと。



また腕に刃先を当てようとした矢先に、玄関から物音がした。


樹『え…帰ってきた、？』

焦りながら慌てて片付けようとすると、刃先が誤ってスライドし、深い傷が腕に残った。


樹『いたっ…』

陸『樹…？！なんかあったの……って、え？』

樹『あ……』




滴る赤色の液体。手には刃物。




…………まずい。



陸『な、に…して…っ』


陸さんの顔が歪んでいき、俺から優しくカッターを取り上げて、すぐに救急箱を持ってきてくれた。



樹『え…と、』


頭が真っ白になり、心臓だけがバクバクと激しく音を立てる。


唇を噛んで何かを堪えている陸さんに、これ以上何も聞けなかった。

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