Look at only me ＿5

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「え…っ」



颯太『もう、勇征くん絶対二日酔いですよね？

無理しないで下さいよ？笑』




勇征くんの元へ駆け寄り、彼の手を取る。



勇征『え…っ、ちょっと、颯太……っん、』



驚く勇征くんを他所に握っていた手を絡め、唇を重ねた。



勇征『ん…ｯ、んぅ…！！颯太…っ』



見られたらやばいと思ったのか、必死に胸板を叩いてくる勇征くん。


体格差で言ったら勇征くんの方が圧倒的に上だが、突然の事だったからか力が入っていない。





…かわいい。




その後近くで見ていた彼女がどんな顔をしていたかは分からない。




ただ僕は勇征くんを連れて、彼女の横を通り過ぎた。





" 勇征くんは僕のものなんで "







ただ一言、牽制の言葉を残して。








_勇征side



彼女の目の前で颯太にキスをされ、連れて行かれるがままぼぅっと歩いていた。



事務所に向かうのかと思いきや向かっている方向は逆で、誰もいない川沿いで立ち止まった。



勇征『…っ』



口を開こうとしたが、自分の立場を考えると下手に口出し出来なかった。




颯太『……ごめんなさい、勇征くんの彼女傷付けちゃいましたよね。』




勇征『いや…別に…大丈夫、』




元々ミーハーで俺の顔しか見てないような奴だったし。




きっと颯太の事も手中に収めようとしたのだろう。





颯太『…はぁ、勇征くんの事になると歯止めが効かへん。


なぁ、勇征くんは僕の事どう思っとるん？





好き、なんやろ？』





颯太が何を思ってそんな事を言っているのかが分からない。





もし俺の勘違いじゃなければ、それは＿






勇征『颯太も、俺の事好きなの…？』





はっと息を呑む音が聞こえた気がした。




颯太は切なげに笑った後、こう告げた。






颯太『……誰よりも愛してますよ、勇征くん。






も ってことは、勇征くんも同じ気持ちって事で良いんですよね？』





勇征『…うん、颯太が好き。




…本当は、ずっと前から。』




震える手で颯太の服を控えめに握ると、その手を取って抱きしめられた。





颯太『やっと言ってくれた。』






寒い冬の日、俺は漸く好きな人と結ばれた。



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sweet sorrow …甘い悲しみ




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あけましておめでとうございます。

久々の更新、遅くなってしまいすみません。


今年も よろしくお願い致します。

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