Look at only me ＿5

Both of you are not honest. (樹×北人) ページ14

※某女性誌での記事を見て思いついたネタ

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撮影の休憩時間、ふとスタジオに姿がない樹のことが気になって外に探しに出た所だった。


別に用がある訳でもないし、樹が何してようが俺には関係ないんだけど。
最近よく彼に話しかけたり、傍から見れば かまちょしに行ってる状況にあるのはやっと関係に進展が見られたからだった。


長年燻り続けた想いが、つい最近ようやく実ったのだ。
晴れて恋人になった俺らはそれはもうよそよそしくて。
本当に付き合っているのか？と疑いたくなる時も多々あったが、近付くとポーカーフェイスが崩れて顔を真っ赤にして背ける姿を見れば、ちゃんと好いてくれているのだと実感した。



その時を思い出して顔がにやけるのを抑えながら周囲を見渡して彼の姿を探す。

通りすがりで先程スタイリングしてもらったスタイリストさんに遭遇し、彼を見てないかと聞くと「さっきすれ違いましたよ〜」と穏やかに言われた。

慌てて先を行くと曲がり角を行く彼の後ろ姿を見つけ、声を掛けようとした時だった。

北人「いつ……」



彼は初めて見る誰かとそれはそれは楽しそうに歩いていた。

髪の長い、スタイルの良い女性。
綺麗な黒髪は腰の辺りまで伸び、ぴちっとしたクロップド丈トップスに細身のジーンズを身につけたモデルさながらのその姿に手が震える。


誰その人。浮気？どういう関係？


聞きたいことは山ほどあったが仲睦まじげに歩く2人の姿を見て来た道を引き返した。



樹「…北人さん？」


樹がこちらに気づいていた事なんて知らずに。

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