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北人『え、…あぁ。


大丈夫です。痛くないですから……っ?!』


がしっと血が出てない方の腕を掴まれる。


陸『だめ!!!放ってたら傷跡残るし、手当てするから腕貸して?』

北人『は、はい…。』

陸『ん、いい子。そこ座って。』

北人『はい、…ありがとうございます。』

陸『ちょっと痛むかもしれないけど、我慢してね?』

北人『はい。』

優しく、あったかいタオルで血を拭われる。

そして包帯を巻いて、手当は終わった。


その優しい手当てに、自分でもどうしたものか涙が溢れた。


北人『っ…ちが、ごめんなさい…っ、!』


陸『北ちゃん、痛かったよね…


ごめんね気づいてあげられなくて。


こんなになるまでよく頑張ったね、えらいえらい。』


溢れる涙を指でそっと拭ってくれて、優しく抱きしめてくれる陸さん。


それが弱っている今の俺には


とても救われるものだった。



北人『りく、さ…っ、』

陸『ん、頑張ったね。よしよし、』

頭を撫でながら、落ち着くまでずっと抱きしめてくれた。


陸『もう大丈夫そうだね。よかった…』

俺が落ち着いてきたからか、陸さんはほっとして立ち上がった。


北人『陸、さ…っ』


帰ってしまうのかと思って、陸さんの袖をぎゅっと掴む。


陸『北、ちゃん?』

北人『やだ、帰らないで…離れないで、』

陸『っ…まだ帰らないよ。ちゃんと事情も聞けてないし…
北ちゃんからも離れない。


こんなになってる北ちゃん、放っておけるわけないでしょ?』

わがままな俺の言うことを

陸さんは笑って受け入れてくれる。





これが俺が欲しかった言葉なのかもしれない。


北人『ありがとう、ございますっ…』

陸『あぁ〜!ほら!もう泣かないの!』


また涙が滲んできて、それを陸さんが宥める。


北人『っ…はい。』

陸『ん、いい子。


じゃ、事情聞かせてもらっていい…?』

北人『…はい。』


それから俺はゆっくりと、自傷行為に至るまでの経緯を陸さんに話した。

3→←heartrending (かず×ほく)



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いちごあめ.(プロフ) - るいさん» 初めまして、毎晩読んでくださってるんですか?!ありがとうございます…!フォローリクエスト承認致しました! (2022年10月13日 7時) (レス) id: 71d627eead (このIDを非表示/違反報告)
るい - 毎晩みさせていただいております♪Twitterフォローいたしました! (2022年10月13日 0時) (レス) @page29 id: 800f58bcd6 (このIDを非表示/違反報告)
いちごあめ.(プロフ) - りーさん» ありがとうございます…!特に思入れの深い作品なので嬉しいです… (2021年7月17日 15時) (レス) id: 71d627eead (このIDを非表示/違反報告)
りー - まこいつカップルいいですねー大好きです。面白かったです。 (2021年7月17日 3時) (レス) id: 30b38fa8ac (このIDを非表示/違反報告)
いちごあめ.(プロフ) - maikoさん» ありがとうございます!!(><) (2021年1月12日 17時) (レス) id: f93e8e8aba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いちごあめ. | 作成日時:2020年11月15日 0時

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