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hifey.(まこ×かず) ページ48

_ mk


いつから、僕らはこんなに狂ってしまったんだろう。


気づけば俺は、壱馬さんがいないと生きていけない体になってしまった。

心も体も何かに取り憑かれたかのように、壱馬さんに執着する。


壱馬『ほんま?笑』

翔平『ガチですって!笑』

慎『……』


壱馬さんが誰かと話しているだけで、今すぐにでもめちゃくちゃにしてやりたくなる。

苦しくて、自分でもどうやってこの感情を治したらいいのか分からない。


笑いかけないで。


こっち見て。


行かないで。


そんな醜い独占欲が、今日も心を支配する。


自分が気づいた時には壱馬さんの腕を無言で掴んで楽屋を後にしていた。


壱馬『…と!…慎!!』

慎『え…っ』

はっとして壱馬さんの腕を離す。

じんわり掴んでいた所が赤くなっていて、血の気が引いた。


慎『壱馬さんごめんなさい…っ!!』

壱馬『ええよ、全然。気にせんとって。』

へらっと笑って俺の手を握る壱馬さん。

何故か無性に愛おしくなって、早歩きで家へと向かった。


_

壱馬『うわっ、』

リビングに向かってソファーに壱馬さんを押し倒す。

慎『壱馬さんっ……』

壱馬『おぉ、どうした?』

慎『…今日翔平さんと話してましたよね。』

壱馬『あぁ、うん…話しとったな。』

慎『っ、やだ、…嫌なんです。』

壱馬『…うん。』

寂しそうな笑顔を浮かべて、頭を撫でてくれる。

罪悪感を感じて、これ以上自分の欲を吐き出していいのか分からなくなった。

慎『…っ』

壱馬『慎?』

慎『壱馬さんは、嫌じゃないんですか。こんな彼氏。』

壱馬『嫌って思ったこと、一度もないで。』

慎『こんな…っ病気みたいに独占欲強い彼氏なのに?』

壱馬『そんなとこも含めて慎の事が好きやで。』

慎『…無理言いたくなるんです。


壱馬さんを傷つけちゃうかもしれないのに。』

壱馬『ええよ、沢山無理言って。なに?』

優しく微笑んで、離れようとも逃げようともしない壱馬さん。


疑問でいっぱいになるけど、それ以上に自分の気持ちを伝えきってしまいたかった。


慎『もう、このまま閉じ込めてもいいですか。』


壱馬『え?』

慎『ずっと…ここに。

俺だけ見てて下さい…っ』

壱馬『…もちろん。』

壱馬さんがそっと起き上がって、俺の手を握る。

慎『え?』


泣き出す様子も、怯える様子も感じられなかった。

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いちごあめ.(プロフ) - るいさん» 初めまして、毎晩読んでくださってるんですか?!ありがとうございます…!フォローリクエスト承認致しました! (2022年10月13日 7時) (レス) id: 71d627eead (このIDを非表示/違反報告)
るい - 毎晩みさせていただいております♪Twitterフォローいたしました! (2022年10月13日 0時) (レス) @page29 id: 800f58bcd6 (このIDを非表示/違反報告)
いちごあめ.(プロフ) - りーさん» ありがとうございます…!特に思入れの深い作品なので嬉しいです… (2021年7月17日 15時) (レス) id: 71d627eead (このIDを非表示/違反報告)
りー - まこいつカップルいいですねー大好きです。面白かったです。 (2021年7月17日 3時) (レス) id: 30b38fa8ac (このIDを非表示/違反報告)
いちごあめ.(プロフ) - maikoさん» ありがとうございます!!(><) (2021年1月12日 17時) (レス) id: f93e8e8aba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いちごあめ. | 作成日時:2020年11月15日 0時

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