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翌日、全部無かったことにしようなんて思っていた自分を憎んだ。


目の前の衝撃的な光景に、驚きが隠せない。


樹『…………え?』

俺の前には切なそうな、でもどこか嬉しそうな○○が立っている。


○○『樹が私の事好きなの知ってた。


……でもごめん、他に好きな人がいるの。


私、その人と付き合ってるの。……ね?





慎。』


慎『うん、そういう事だから、○○にあんまり近付かないでね?』

慎は何食わぬ顔でそう告げ、照れたように笑う○○の肩を抱いた。



俺はというと、今にも泣き出しそうになるのを必死に堪えていた。


慎『……○○、樹と話があるから先に教室戻ってて。』


○○『うん。


いっちゃん、明日お祝いパーティーしよ!


じゃあまた後で!』


何も知らずにそう告げる○○に、言葉が出なかった。




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○○がいなくなってすぐ、慎から笑顔が剥がれ落ちた。


ゆっくりと近づいてきたため、思わず後ずさりしそうになる。


慎『…○○さぁ、樹の事好きだったんだよ?


でも俺が言い寄ったら、簡単に俺のものになっちゃった。


俺はずっとずっと樹の事好きなのに。




…あんな尻軽女に、樹を渡すわけないじゃん。


さっきだって俺の事ずっと好きだったなんて、嘘ついたような女に。』


樹『……っ』


慎が何を言ってるのか、理解出来なかった。


目の前にいるこいつが怖くて堪らない。


けどそれと同時に、今まで感じた事の無い感情が浮かんでくる。



俺はいつの間にか泣いていた。




慎『……好きだよ、樹。』


そう言って嬉しそうに笑った慎の目には、光なんて無かった。


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Liar … 嘘つき


.
備考 ↓

樹→○○が好きだけど、最終的には慎に堕ちちゃった

○○→樹が好きだったが、慎に言い寄られてあっさり付き合う

慎→樹が好きだから樹が○○と付き合うのを阻止する為、わざと○○と付き合う
○○が邪魔だと思ってる


慎は○○の事を『嫌い…?そんな訳。』と言っているのは、
良い様に利用できるからそう言っているだけであって、本当はめちゃくちゃ嫌ってます。


かなり分かりにくい設定ですが、お好きなように解釈してくれると嬉しいです。。

hifey.(まこ×かず)→←2



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いちごあめ.(プロフ) - るいさん» 初めまして、毎晩読んでくださってるんですか?!ありがとうございます…!フォローリクエスト承認致しました! (2022年10月13日 7時) (レス) id: 71d627eead (このIDを非表示/違反報告)
るい - 毎晩みさせていただいております♪Twitterフォローいたしました! (2022年10月13日 0時) (レス) @page29 id: 800f58bcd6 (このIDを非表示/違反報告)
いちごあめ.(プロフ) - りーさん» ありがとうございます…!特に思入れの深い作品なので嬉しいです… (2021年7月17日 15時) (レス) id: 71d627eead (このIDを非表示/違反報告)
りー - まこいつカップルいいですねー大好きです。面白かったです。 (2021年7月17日 3時) (レス) id: 30b38fa8ac (このIDを非表示/違反報告)
いちごあめ.(プロフ) - maikoさん» ありがとうございます!!(><) (2021年1月12日 17時) (レス) id: f93e8e8aba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いちごあめ. | 作成日時:2020年11月15日 0時

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