Look at only me ＿ 2

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テキトー『っ…ありがとう、勇征くん…』


涙を零しながら、テキトーが笑う。


綺麗だなぁなんて思って見ていたら、時刻はもう0時59分を指していた。

テキトーが元いた場所へ戻る。

テキトー『……もうマネキンに戻らなきゃ。


ありがとう、嬉しかったで。』

勇征『うん……俺も。


また話せたらいいな。』

そういうと、テキトーはふっと笑って目を細めた。

テキトー『きっとまた話せるで。


だから、もう後悔せんといてな。


折角人間になれたんやから。』


勇征『うん。……またね、テキトー。』



テキトー『………俺も好きやで。勇征くん。』


その言葉を最後に、テキトーはマネキンに戻った。


勇征『っ…』


泣かないように顔を上げて、制帽を被り直す。


時計を見ると、今度は1時を指していた。


勇征『絶対また会えるよね、テキトー。』







_僅かな笑顔が起こす奇跡を信じてる。

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Midnight cry …真夜中の叫び

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ネッチョが人間になった後のお話です。

ネッチョだけ人間になりましたが、こんな風に話せる時があったらいいなぁ…って思って書きました。

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