Look at only me ＿ 2

Xmas. (いつ×ほく) ページ31

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樹:クリスマスの日、久々に会いたいです。


なんてメッセージが来るもんだから、


北人『やっと樹に会える…！』


なんて、1人で舞い上がって、サンタ服まで買ったのに。





……樹の帰りが遅い。



20時くらいには帰ってくると言っていたが、時刻は現在22時を指している。


作った料理はラップをかけて、待ってる間に家事をすることにした。


北人『遅いな…』


部屋にはテレビから聞こえる笑い声と、時計の秒針が進む音だけが響いている。


北人『はぁ…』


樹とはもう3週間くらい会えていない。



別々の仕事が入ったり、ボーカルとパフォーマー別でレッスンしたりと、


雑誌で樹を見る時はあっても、本物と会うことはなかった。


そのせいでまぁ……結構、溜まってしまうわけで。



「プレゼントは俺」なんて、柄にもないことを考えたが、流石に恥ずかしくなってやめた。


その代わり、クリスマスだからサンタの服を着るくらいはいいかな、と思い、今現在サンタ服で家事をこなしている。

北人『よいしょっ…』

畳んだ洗濯物を持ち上げて、寝室のクローゼットへ向かう。


北人『うわっ』


ドアを開ける時にドアノブに引っかかったのか、バサバサと服が床に落ちた。


北人『もー……あ、』


偶然目に入ったのは、俺が気に入っている樹の服。



自分のよりも少し大きいため、すぐに分かった。


手に取ると、ふわっと樹の香水の匂いがして、急に我慢していた気持ちが溢れ出した。


北人『樹…まだ帰ってこないよね。』

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