Look at only me ＿

Tear color. - After Story - ページ48

__颯太side

散々泣き腫らした次の日。

目も顔も、勇征くんがケアしてくれたおかげで腫れはひいていた。

勇征『そーうーた。』

勇征くんが後ろから乗っかってくる。

颯太『うわっ、勇征くん…！おもっ、』

勇征『ひどっ！………で、颯太はもう大丈夫なの？』

颯太『お陰様で。』

勇征『……よかった。』

颯太『ありがとうございました。

……あんなとこ見せて、ちょっと恥ずかしかったですけど。』

勇征『いーえー。』

慧人『あ、颯太！』

僕を見てぱあっと笑顔になり、駆け寄ってくる慧人。

……この笑顔が好きだったんだよなぁ。

颯太『…慧人。おはよ。』

まだ完全に回復してはいないけど、大丈夫。

もう笑って過ごせる。

慧人『えっと、颯太に……ご報告があります！』

颯太『…うん。』

慧人『堀夏くん！』

堀夏『あれ、まだ颯太に言ってなかったっけ。』

慧人『そういえば勇征くんにも言ってなかった。

えっと、……僕達！！付き合ってます…！』

颯太『……知ってたよ。』

勇征『俺もー。』

慧人『……えぇっ？！そんなにバレバレだった…？』

顔を真っ赤にして、ぱたぱたと宙をあおぐ慧人。

幸せそうで安心した。

勇征『あー、うん。じゃあ俺らからもご報告ー。』

颯太『え、ちょ、勇征くん…？』

ぐいっと僕の腕を引っ張って、抱き寄せる勇征くん。

……まって。これなんか、…………まさか。

勇征『俺たち、今日から付き合い始めました。』

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