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北人『うん。』
翔吾『ほら、小説も作者が読者に小説を好きになって貰えるように、祈りながら書いてるんだって。
でも、北ちゃんはもう、悩むまでもなく自分の気持ち、分かるでしょ?
いっちゃんに届くように、素直に全部書けばいいんだよ。』
北人『なる…ほど…
小説は書いたことないから分かんないけど、今の聞いたらなんか書けるような気がしてきた!
翔吾ありがとう!』
心が軽くなった気がして、さっきまで悩んでいたのがうそのように想いを全部綴ることが出来た。
……けど。
北人『っ〜……ちょっとはず……』
ぎゅっと手紙を握りしめ、気持ちを伝えたい思いと恥ずかしい気持ちとで格闘する。
ここで悩んでいても仕方ない。
あとのことは、渡してから考えよう。
北人『っ、もういいや!渡してくる!』
翔吾『うん!頑張れ!』
にっこり笑って応援してくれる翔吾を置いて、樹の元へ向かった。
___翔吾side
いつも以上に明るい笑顔を浮かべる北ちゃんが見えなくなっていく。
翔吾『…はは、何アドバイスしてんだろ。
本当は樹に渡したくなかったのに。』
歪んでしまう顔を、両方の手のひらで叩いて、泣かないように自分に言い聞かせる。
翔吾『っ…好きだよ、北ちゃん。』
この気持ちを切り捨てるようにそう呟く。
誰だって、あんな風に好きな人に頼られたら、放っておけるはずがない。
それに、北ちゃんが悲しむ顔なんてみたくないし。
北ちゃんが幸せになれればそれでいい。
__たとえ自分が傷ついたとしても。
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いちごあめ.(プロフ) - すずまるさん» 嬉しいです泣! (2020年11月12日 7時) (レス) id: f93e8e8aba (このIDを非表示/違反報告)
すずまる(プロフ) - ゆせそた最高でした!! (2020年11月12日 1時) (レス) id: 32ac69c80c (このIDを非表示/違反報告)
いちごあめ.(プロフ) - すずまるさん» リクエストありがとうございます!頑張ります! (2020年11月11日 16時) (レス) id: f93e8e8aba (このIDを非表示/違反報告)
いちごあめ.(プロフ) - ゆせそた!!私も大好きなので頑張ります!ありがとうございます!! (2020年11月11日 16時) (レス) id: f93e8e8aba (このIDを非表示/違反報告)
いちごあめ.(プロフ) - れなさん» 了解です! (2020年11月11日 16時) (レス) id: f93e8e8aba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いちごあめ. | 作成日時:2020年7月14日 19時