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お開きになって、まこっちゃんと壱馬が一緒に帰る。
先にお代を払って帰った2人を追うように、俺も帰ろうとした。
でも、少し酔っ払って、ふわふわして
上手く歩けない。
樹『…おっと、』
横に倒れそうになったかと思うと、樹に支えられる。
手を置かれた肩が熱くなるような気がした。
北人『あっ、樹ごめっ……歩ける、から…』
樹から離れて、少しふらふらした足取りで
お代を払い、店を出た。
樹『ちょっ、北人さん危ないですよ。
それにここから北人さんの家までちょっとありますし……
今日は俺の家泊まっていってください。』
北人『…………え?』
樹が言ったことが理解できないまま、支えられて歩き出す。
”ガチャガチャ バタンッ ”
樹が家の鍵を開け、俺と一緒に中に入る。
その頃には少しだけ酔いが醒めていた。
北人『え…………?』
樹『ちょっとだけ酔い醒めました?
はい、水どうぞ。』
水を受け取って、周りを見渡すと、
見覚えのある部屋と、樹の愛猫のマースが隣の部屋に居た。
樹『マース寝ているので、ここのドア閉めておきますね。』
北人『あ…うん。』
樹『風呂入ります?』
北人『…ん?うん…』
樹『先どうぞ、服貸すので。』
北人『…ん?……うん』
樹『……北人さん話理解出来てますか?
…まぁいいです、服後で置いておくので、風呂入っておいてください。
お湯沸かしてないので、明日の朝にでもまた入ってください。』
北人『あ…え、うん…?』
樹『はぁ…はい、ここ脱衣所なんで。』
若干呆れている樹に肩を押されて、無理やり脱衣所に連れてこられる。
樹は来たところを戻って、どこか部屋に行ってしまった。
大人しく服を脱いで、風呂場に入って扉を閉める。
…あれ
なんで俺、好きな人の家の風呂に入ってるんだろう…
やっと今その事を理解して、顔が熱くなる。
シャアアア…とシャワーの音が響きながら、傍にあったシャンプーを手に取った。
…樹の、匂いがする。
樹が使ってるシャンプーだから当たり前だが、その事実に少しずつ恥ずかしくなってくる。
樹『北人さん』
北人『ビクッ! な、なに?』
ドア越しに聞こえる樹の声に、思わず肩が跳ねる。
樹『服置いときますね。』
北人『あ、うん!ありがとう!』
樹『はい。』
ドア越しにぼや…と樹のシルエットが見えて、顔が真っ赤になった。
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いちごあめ.(プロフ) - すずまるさん» 嬉しいです泣! (2020年11月12日 7時) (レス) id: f93e8e8aba (このIDを非表示/違反報告)
すずまる(プロフ) - ゆせそた最高でした!! (2020年11月12日 1時) (レス) id: 32ac69c80c (このIDを非表示/違反報告)
いちごあめ.(プロフ) - すずまるさん» リクエストありがとうございます!頑張ります! (2020年11月11日 16時) (レス) id: f93e8e8aba (このIDを非表示/違反報告)
いちごあめ.(プロフ) - ゆせそた!!私も大好きなので頑張ります!ありがとうございます!! (2020年11月11日 16時) (レス) id: f93e8e8aba (このIDを非表示/違反報告)
いちごあめ.(プロフ) - れなさん» 了解です! (2020年11月11日 16時) (レス) id: f93e8e8aba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いちごあめ. | 作成日時:2020年7月14日 19時