まいデア！+【ＦＧＯ短編集】

サーヴァントにお酒飲ませたった☆ ページ11

【蘭陵王】
　

A
『……やってしまった。』



時は1時間程前に遡るーー



A
(蘭陵王、これで絆5だね！これからも宜しく！)


蘭陵王
(はい、マスター。これからも誠心誠意尽くさせて頂きます！)


A
(蘭陵王みたいな可愛い女の子とこれからも旅が出来るなんて嬉しいなぁ……)


蘭陵王
(…は？)


A
(…え？？)




A
『煽り運転で事故ったレベルで最低だ…。私の馬鹿野郎…。』
↑完全に蘭陵王を女の子と勘違いしていた人間





あのあと蘭陵王はショックを受けたのか、フラフラとどこかへ行ってしまった。
　


当然、引き止められるような空気ではなく。
………マイルームで1人ぼやく、今に至る。




A
『あぁ、私はなんて最低なマスターなんだ…。いや、でも絆を深めていくにつれ徐々に開放されていくプロフィール…。一気見したい気持ちは仕方ないんだ……。』



いや、そんな事を言っている場合ではない…。

絆5にしたのはいいものの、先程の失言で絆/Zeroになっている可能性も無きにしもあらず…。




A
『そんなの嫌あああああああああああ！！』





inキッチン


そこでは、やけ酒をしているサーヴァントが。


蘭陵王
『…そこで、女の子と言われてしまって……。』


アストルフォ
『あ〜、君自分が女の子っぽいのをウリにしてないもんね。』


デオン
『きっと、マスターは悪気は無かったんですよ。』


蘭陵王
『それは分かっているのですが…。』



ずっと、この呪われた顔面を隠してきた。


顔が整っている事は良いことだとは思いますが、どうにも自分の顔は行き過ぎてしまったようだ。


最も自分の顔を恐れているのは、私自身なのだから皮肉な話だ。


しかし、マスターは普通の人とは違った。


こう言ってしまうと失礼にあたるかもしれないが、普通の人とは違ったのだ。



私が私の顔を隠す事を良しとせず、ありのままの私でいいと言って下さった。

私が仮面を取っても、綺麗だと笑って下さった。

あの時の喜びを私は決して忘れないだろう。




だが、男として意識されていないのだと思えば複雑だった。

…今日のマスターの言葉で憂いは確信に変わった。
そもそも性別から間違えられていたとは。



蘭陵王
『私はッ、マスターに男してすら見られていなかったッッ！！』

ダンッ！

アストルフォ
『うわぁ！コップ割れちゃうよ！？』

サーヴァントにお酒飲ませたった☆２→←教えて！まいデア相談室

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す