Hello,boys.(2) ページ32
リリアに倣って元気よくAも名前を告げると、リリアの急な来訪によって固まっていた空気が柔らかさを取り戻す。
「おにいさんたちはだぁれ？」
キラキラと好奇心に輝くエメラルドはハーツラビュル寮3年の二人に向けられる。
「俺はトレイ。トレイ・クローバー。よろしくな、A」
「オレはケイト！Aちゃんが"あの"マレウスくんの妹ちゃんか。よろしくね！」
トレイが慣れたように優しく頭を撫でると、ケイトが横で後で一緒に写真とろうね！とスマホを取り出す。明るく穏やかな二人に早くも気を許したAは、二人の制服をきゅっと掴むと小首を傾げる。
「トレイとケイトってよんでもいい？」
「可愛いAちゃんなら、なんて呼んでくれてもオレは構わないよ！ねっ。トレイくん」
「ああ。妹が増えたみたいなものだし、好きに呼んでくれ。」
トレイとケイトが笑い合うと、Aはお友達が増えた！と上機嫌になる。
「うむ、友達が増えることは良いことじゃ。同じ学園に通う学友として、我がディアソムニア寮はお前たちをいつでも歓迎するぞ。」
リリアは打ち解けた様子の三人を見て、満足げに腕組みをしながらそう言った。しかし、一方で特等席に残ったシルバーとセベクは、リリアがいるとはいえ他寮の者が主人の妹に手を出さないか目を光らせている始末である。
「Aはともかくとして、あっちに座ってる奴らはまったく歓迎してるように見えないんだゾ…」
グリムの呟きにリリアとA以外の者たちが深く心の中で頷いたのは言うまでもない。
「ねえ、リリア！A、トレイたちとデザートたべてもいい？」
くんっとリリアの制服の裾を引っ張りながら聞いてくるAに、ふむと顎に手を当てて考えるリリア。伊達に長く生きているだけではないリリアは、人を見る目も長けており、自身の目の届く範囲なら大丈夫であろうと早期に思考をまとめる。
「うむ、これも社会勉強じゃ。よいぞ、A」
頭を撫でると、昼休み終了時刻になったらセベクが迎えに来るから待っておれ、と言い残して監督生ペアやハーツラビュル寮の面々に挨拶を済ませると、元の特等席へと瞬間移動していった。
「やったー！デザート！」
「Aちゃん、こっちにおいで。オレのプレートに乗ってたチーズケーキあげる」
「ほんとう？ケイト、ありがとう！」
ケーキ以外綺麗に平らげてある彼のプレートを見て苦笑したトレイはさりげなくAの方へと皿を寄せた。
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礼(プロフ) - 無名さん» コメントありがとうございます。自己満足の域を出ない私の文章に対してそんな風に言っていただけて嬉しいです。早いもので続編に行きましたので、今後もお暇な時のお供にしていただけたら幸いです。 (2020年5月23日 15時) (
レス) id: ede101bd3d (このIDを非表示/違反報告)
無名 - 失礼...ごほん...主様語彙力たっかっっっ？！ディアソムニアの小説少ない中でこんな神作あるの幸運過ぎやしませんかァァっっ？！？！幼女ちゃん可愛い！めっちゃ可愛いっっ！読んでてほわほわするし神作って断言できますっっ私が保証しますっっ (2020年5月23日 4時) (レス) id: d92bf3fc5b (このIDを非表示/違反報告)
礼(プロフ) - アリスさん» コメントありがとうございます。ディアソムニア素敵ですよね。カードが未実装キャラもいるので中々小説見かけませんよね（ ; ; ）嬉しいお言葉ありがとうございます。更新頑張りますので今後もよろしくお願いいたします。 (2020年5月20日 21時) (レス) id: ede101bd3d (このIDを非表示/違反報告)
礼(プロフ) - 雪猫と葛さん» コメントありがとうございます！主人公ちゃんのことを愛してくれて嬉しい限りです(^-^)今後も少しずつ更新するので読んでいただけたら嬉しいです。 (2020年5月20日 21時) (レス) id: ede101bd3d (このIDを非表示/違反報告)
アリス - ディアソムニア良い…！！！ディアソムニアってまだ本編更新されてないせいか、小説少ないですよね、、、。この小説あって良かった…！！夢主ちゃん可愛いし…！！更新頑張ってください！！ (2020年5月17日 22時) (レス) id: a926bdc47b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：礼 | 作成日時：2020年4月26日 7時
