Hello,boys. ページ31
セベクにしっかりと治療を施され、医務室を後にしたAたちに待ちに待ったお昼の時間が訪れる。今日も今日とてリリアやシルバーと共に昼食を摂る予定であるため、食堂で彼らと待ち合わせをしている。
幼姫の怪我を心配したセベクがAを抱き上げて食堂まで移動すると、食堂の奥にある特等席にリリアやシルバーの姿を見つける。
「リリア！シルバー！」
「A、セベクに抱かれてご機嫌じゃな。」
リリアが軽く手を挙げて歓待の意を示す横で、柔らかい笑みを浮かべたシルバーは二人が座れるように席を空けた。
セベクがAを下ろそうとすると、リリアが自身の膝の上をポンポンと叩く。
「Aはこっちじゃ。…それに怪我をしたようじゃな？」
リリアの鋭い一言にビクッとその大きな体を震わすセベク。その顔はやや青い。
「あのね、おそとでグリムを追いかけてたらころんじゃったの！」
"でも！デュースがまほうかけてくれて、もういたくないのよ！"とリリアの膝の上できゃっきゃっと嬉しそうに笑う。そんなAを見てリリアは溜息をついて、大事ないようで安心したわい、と言うと可愛らしい膝小僧を撫でる。
「今日はA様の好きなオムライスです。」
目の前に座ったシルバーによってコトリ、とふわふわ卵の乗ったオムライスプレートが目の前に置かれると、そのエメラルドの瞳を輝かせてシルバーにお礼を言う。そしてそわそわとリリアの顔を上目遣いで覗く。
リリアがスプーンでチキンライスとふわとろ玉子を掬って自らの口元に持っていくと、ふぅっと息を吹きかけて程よく冷ます。その銀の先端が可愛らしく開いた口に吸い込まれる。もきゅもきゅとハムスターのように咀嚼してから、ふにゃんふにゃんの笑顔を浮かべる。
「おいひい〜」
そんなリリアとAの様子を見て、セベクとリリアも昼食を摂り始めた。それからぺろりとオムライスを平らげてホクホクと幸せそうに笑うA。
穏やかな午後を過ごしているとリリアの耳がぴくりと動いて、自寮や自分への噂話を耳にする。その途端、Aを抱いたまま20m以上離れた席へと転移する。
「リリアじゃ。リリア・ヴァンルージュ、そしてこっちの愛い娘っ子はAじゃ」
リリアが降り立ったその席には監督生ペアやエーデュースコンビ、そしてハーツラビュル寮の腕章をつけた男子生徒二人がいた。彼らは突然、噂の美少年とこの学内に似つかわしくない少女の登場に驚いたのだった。
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礼(プロフ) - 無名さん» コメントありがとうございます。自己満足の域を出ない私の文章に対してそんな風に言っていただけて嬉しいです。早いもので続編に行きましたので、今後もお暇な時のお供にしていただけたら幸いです。 (2020年5月23日 15時) (
レス) id: ede101bd3d (このIDを非表示/違反報告)
無名 - 失礼...ごほん...主様語彙力たっかっっっ？！ディアソムニアの小説少ない中でこんな神作あるの幸運過ぎやしませんかァァっっ？！？！幼女ちゃん可愛い！めっちゃ可愛いっっ！読んでてほわほわするし神作って断言できますっっ私が保証しますっっ (2020年5月23日 4時) (レス) id: d92bf3fc5b (このIDを非表示/違反報告)
礼(プロフ) - アリスさん» コメントありがとうございます。ディアソムニア素敵ですよね。カードが未実装キャラもいるので中々小説見かけませんよね（ ; ; ）嬉しいお言葉ありがとうございます。更新頑張りますので今後もよろしくお願いいたします。 (2020年5月20日 21時) (レス) id: ede101bd3d (このIDを非表示/違反報告)
礼(プロフ) - 雪猫と葛さん» コメントありがとうございます！主人公ちゃんのことを愛してくれて嬉しい限りです(^-^)今後も少しずつ更新するので読んでいただけたら嬉しいです。 (2020年5月20日 21時) (レス) id: ede101bd3d (このIDを非表示/違反報告)
アリス - ディアソムニア良い…！！！ディアソムニアってまだ本編更新されてないせいか、小説少ないですよね、、、。この小説あって良かった…！！夢主ちゃん可愛いし…！！更新頑張ってください！！ (2020年5月17日 22時) (レス) id: a926bdc47b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：礼 | 作成日時：2020年4月26日 7時
