午後の終わり ページ21
構ってもらえるならとAを優しく締めるフロイドが楽しんでいると、いつの間にか席を外していたジェイドが誰かを引き連れて戻ってくる。
「Aさん、お迎えです。フロイド、離してあげてください」
「え〜…今イイところなのにぃ？」
「フロイド、またあそぼう？A、フロイドがぎゅーってしてくれるのすきよ！」
そう言われると、不機嫌そうな表情を一変させて上機嫌に目を細める。そしてジェイドの背後から現れたのは昼食ぶりのセベクであった。
「A様！？！！怪我はありませんか！？若様が一人で寮にお戻りになられて、肝が冷えました！」
「セベク！Aはげんきよ！…A、おにいさまのことがしんぱいだったの。どこをさがしてもいないんだもの！」
Aはフロイドの拘束から解放されると、すかさず駆け寄って、しゃがんだセベクの肩におでこをぐりぐりする。セベクはなんて若様思いでお優しいんだ、と感心しながらAを抱き上げると、オクタヴィネル寮の3名にお礼を言いラウンジを後にした。
「がっこうってとってもたのしいね！」
「楽しまれたようで何よりです。若様と受けられる授業はいかがでしたか？」
「おにいさまはすごいの！どのおべんきょうもできちゃうのよ」
両手を頬に当ててうっとりした表情を浮かべるその頭の中ではきっと今日の授業でのマレウスが回想されていることだろうと、セベクも笑顔になる。
鏡舎を抜けて談話室へ。するとそこには、リリアがいつもよりニコニコした表情を貼り付けて仁王立ちしていた。
「リリア様、ただいま戻りました。」
「うむ。セベク、ご苦労であった。……して、A。一人で行動してはならぬとわしと約束したじゃろう？」
リリアの様子を見て、何かを悟ったAはセベクの後ろに隠れる。
「だっておにいさまがいなくて、さがさないとさびしいかなって…」
「ふむ、マレウスが寮にいなかったことを確認してなかったわしにも落ち度がある。…しかしA、お主がマレウスを思うように、わしらもAのことを心配したのじゃ。わかるかの？」
リリアに諭され、しょんぼりと肩を落とすAが静かに頷く。それを見たリリアもまた満足そうに頷いた。
「お説教はこれで終わりじゃ。…さて今日一日頑張ったAにはご褒美をあげよう。」
そうリリアが言うと背後に控えていたシルバーが、失礼します。とAの髪に触れる。
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礼(プロフ) - 無名さん» コメントありがとうございます。自己満足の域を出ない私の文章に対してそんな風に言っていただけて嬉しいです。早いもので続編に行きましたので、今後もお暇な時のお供にしていただけたら幸いです。 (2020年5月23日 15時) (
レス) id: ede101bd3d (このIDを非表示/違反報告)
無名 - 失礼...ごほん...主様語彙力たっかっっっ？！ディアソムニアの小説少ない中でこんな神作あるの幸運過ぎやしませんかァァっっ？！？！幼女ちゃん可愛い！めっちゃ可愛いっっ！読んでてほわほわするし神作って断言できますっっ私が保証しますっっ (2020年5月23日 4時) (レス) id: d92bf3fc5b (このIDを非表示/違反報告)
礼(プロフ) - アリスさん» コメントありがとうございます。ディアソムニア素敵ですよね。カードが未実装キャラもいるので中々小説見かけませんよね（ ; ; ）嬉しいお言葉ありがとうございます。更新頑張りますので今後もよろしくお願いいたします。 (2020年5月20日 21時) (レス) id: ede101bd3d (このIDを非表示/違反報告)
礼(プロフ) - 雪猫と葛さん» コメントありがとうございます！主人公ちゃんのことを愛してくれて嬉しい限りです(^-^)今後も少しずつ更新するので読んでいただけたら嬉しいです。 (2020年5月20日 21時) (レス) id: ede101bd3d (このIDを非表示/違反報告)
アリス - ディアソムニア良い…！！！ディアソムニアってまだ本編更新されてないせいか、小説少ないですよね、、、。この小説あって良かった…！！夢主ちゃん可愛いし…！！更新頑張ってください！！ (2020年5月17日 22時) (レス) id: a926bdc47b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：礼 | 作成日時：2020年4月26日 7時
