気ままな午後 ページ17
美味しいランチを頂いた後、待ちに待ったクルーウェルから貰った飴を食べることにしたA。隣に座っていたシルバーが紙袋から取り出した飴の包みを剥がしてAの小さな口にころんと入れてくれる。
「おいひい〜！」
口の中でコロコロと転がしながら、両頬に手を当ててご満悦なご様子のA。そんなAを見て、リリア達も微笑ましくなる。
「そろそろお昼休みも終わりますね。親父殿、午後もマレウス様とA様はご一緒ですか？」
「その予定じゃ。…マレウスはおそらく寮におるはずじゃから、わしが連れて行こう。セベクとシルバーはそれぞれ学業に励むと良い。」
「お気遣い痛み入ります！リリア様！！」
各々返事を交わすとそれぞれの食器を持って席を立った。
「Aや、午後もマレウスと一緒におるのじゃぞ。よいな？」
「はーーーい！」
よい返事じゃ、と頭を撫でるとその手を取ってディアソムニア寮を目指して歩を進めた。
「A。マレウスの部屋は分かるな？わしもこれから授業じゃ。また夕食時に会おうぞ。」
しっかりと頷いたAに気を良くしたリリアはそこから忽然と姿を消した。リリアと別れたAはすぐ近くのマレウスの部屋を開ける。しかしそこには思い描いた兄の姿はない。
「おにいさま、いないわ…。でもリリアはおにいさまといっしょって…」
いっちょ前に腕を組んで考え込むAはふと閃いた。兄がいないのなら、自分が探し出せば良い。そうすれば一緒にいられると。探している間一人になる時点でリリアとの約束を守れていないことに気がついていない点はご愛嬌である。
決まったら即行動。マレウスの部屋をすばやく後にしたAは来た道を引き返し鏡舎にたどり着く。適当な鏡に飛び込み見知らぬ廊下へと出る。もちろん授業が始まっているため、廊下はシンと静まりかえっている。誰もいない廊下を小さな靴音を響かせながら、兄を探して歩き続ける。
「…だれもいないわ。おにいさま、どこかしら」
歩けども歩けども誰もいない閑散とした廊下や教室が続いてるため、心細くなってきたAの目の前に開けた場所が見えてきた。木が植えられ、緑の芝生が太陽の光を受けてキラキラと輝いている、中庭である。そんな中庭の木陰にベンチがあることに気がついたAはそこで休憩を取ろうとした。
しかし、そこにはすでに青い先客が寝転んでいた。Aは恐る恐る近づいて、その人の顔を覗きこんだ。
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礼(プロフ) - 無名さん» コメントありがとうございます。自己満足の域を出ない私の文章に対してそんな風に言っていただけて嬉しいです。早いもので続編に行きましたので、今後もお暇な時のお供にしていただけたら幸いです。 (2020年5月23日 15時) (
レス) id: ede101bd3d (このIDを非表示/違反報告)
無名 - 失礼...ごほん...主様語彙力たっかっっっ？！ディアソムニアの小説少ない中でこんな神作あるの幸運過ぎやしませんかァァっっ？！？！幼女ちゃん可愛い！めっちゃ可愛いっっ！読んでてほわほわするし神作って断言できますっっ私が保証しますっっ (2020年5月23日 4時) (レス) id: d92bf3fc5b (このIDを非表示/違反報告)
礼(プロフ) - アリスさん» コメントありがとうございます。ディアソムニア素敵ですよね。カードが未実装キャラもいるので中々小説見かけませんよね（ ; ; ）嬉しいお言葉ありがとうございます。更新頑張りますので今後もよろしくお願いいたします。 (2020年5月20日 21時) (レス) id: ede101bd3d (このIDを非表示/違反報告)
礼(プロフ) - 雪猫と葛さん» コメントありがとうございます！主人公ちゃんのことを愛してくれて嬉しい限りです(^-^)今後も少しずつ更新するので読んでいただけたら嬉しいです。 (2020年5月20日 21時) (レス) id: ede101bd3d (このIDを非表示/違反報告)
アリス - ディアソムニア良い…！！！ディアソムニアってまだ本編更新されてないせいか、小説少ないですよね、、、。この小説あって良かった…！！夢主ちゃん可愛いし…！！更新頑張ってください！！ (2020年5月17日 22時) (レス) id: a926bdc47b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：礼 | 作成日時：2020年4月26日 7時
