賑やかBoys ページ15
大きな声で呼び止められたAは振り返るとぱぁあっと明るい笑顔を浮かべる。
「ネコちゃん！！」
Aを呼び止めたグリムの背後にいた3人は、盛大に吹き出した。そんな3人にグリムは笑うな〜〜！！！と今にも火を吹き出しそうな勢いで食ってかかる。
「そんで？この子が"あの"マレウス・ドラコニアの妹なわけ？ただのガキじゃん。」
ハートのフェイスペイントを施した男子学生が、何の遠慮もなしに顔を近づけてこちらを上から下まで見てくる。そんな行動にAは小さな悲鳴をあげる。
「ぴゃ…！」
「えっ…」
"あの"ドラコニアの妹ともなればもっと不遜で近寄り難いオーラや態度を出すのかと思いきや、酷く怯えたように身を縮めるではないか。
「コラ！エース！！Aちゃんのこと怖がらせんなよ」
「んなこと言ったってよ〜！こんな反応されると思ってなかったんだって！！」
「確かにエースが言うように意外だな」
ユウがエースに軽くチョップをかますと、エースは軽く頭を押さえながら謝る。隣に立った黒髪にスペードのフェイスペイントが浮かぶ学生も顎に手を当ててAを驚いたように見つめる。
「Aちゃん、驚かせてごめんね。ほら、エースはちゃんと謝る！」
「へーへー、驚かせて悪かった。俺はエース。」
ユウの後ろにささっと隠れて顔だけを覗かせるAは、小さい声で名前を名乗る。
「Aな！デュースもせっかくだし自己紹介しておけよ！」
「……デュースだ。よろしく」
こくりとユウの後ろで小さく頷いてからユウの隣に並ぶと綺麗な所作でお辞儀をして名前を名乗る。そんな仕草を見た3人と1匹は、おおっと声をあげる。
「あ〜〜今の見て確信したわ…オヒメサマっぽい、うん。」
「動きから分かる育ちの良さ…これがあるべき優等生の姿…？」
「いや、それは違うと思うんだゾ…」
乾いた笑いを監督生とグリムが思わずこぼす。
「…にしても随分と純粋で隙だらけって感じだけど色々大丈夫なのか？」
「まぁ、確かに…Aちゃん可愛いから心配だよな」
エースの一言に深く頷く監督生。そんなことをしていると"Aや〜、どこじゃ〜"とリリアの声が聞こえる。
「リリアだわ！Aとまたこんど、あそんでくれる？」
エースやデュースに頭を撫でられすっかり気をよくしたAは挨拶もそこそこにリリアの元へ駆けてゆく。
「やっぱり、ただのガキじゃん……」
エースはそんな後ろ姿を見て一人呟いた。
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礼(プロフ) - 無名さん» コメントありがとうございます。自己満足の域を出ない私の文章に対してそんな風に言っていただけて嬉しいです。早いもので続編に行きましたので、今後もお暇な時のお供にしていただけたら幸いです。 (2020年5月23日 15時) (
レス) id: ede101bd3d (このIDを非表示/違反報告)
無名 - 失礼...ごほん...主様語彙力たっかっっっ？！ディアソムニアの小説少ない中でこんな神作あるの幸運過ぎやしませんかァァっっ？！？！幼女ちゃん可愛い！めっちゃ可愛いっっ！読んでてほわほわするし神作って断言できますっっ私が保証しますっっ (2020年5月23日 4時) (レス) id: d92bf3fc5b (このIDを非表示/違反報告)
礼(プロフ) - アリスさん» コメントありがとうございます。ディアソムニア素敵ですよね。カードが未実装キャラもいるので中々小説見かけませんよね（ ; ; ）嬉しいお言葉ありがとうございます。更新頑張りますので今後もよろしくお願いいたします。 (2020年5月20日 21時) (レス) id: ede101bd3d (このIDを非表示/違反報告)
礼(プロフ) - 雪猫と葛さん» コメントありがとうございます！主人公ちゃんのことを愛してくれて嬉しい限りです(^-^)今後も少しずつ更新するので読んでいただけたら嬉しいです。 (2020年5月20日 21時) (レス) id: ede101bd3d (このIDを非表示/違反報告)
アリス - ディアソムニア良い…！！！ディアソムニアってまだ本編更新されてないせいか、小説少ないですよね、、、。この小説あって良かった…！！夢主ちゃん可愛いし…！！更新頑張ってください！！ (2020年5月17日 22時) (レス) id: a926bdc47b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：礼 | 作成日時：2020年4月26日 7時
