おじゃま虫【岸優太】 (ページ46)

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男子会で既読を付けたはいいが

俺はやっぱり怖くなってしまい部活でも

A先輩を避けてしまっている。

毎日言っていた"すき"も言えていない。

つまり、俺はどんどん気持ちを心に積もらせてるだけ。

ほんとに何やってんだか...

A先輩は俺を心配そうに見ているが

１回避けてしまってから

話してきてくれることはなく

平野先輩と一緒にいるところを

さらに見るようになった気がするくらい。

そんな俺を知った廉が俺を廉の部屋に呼んだ。

廉「優太、何やっとんの？」

「いや、だってさぁ」

廉「はぁ、そんなんやったらなん平野先輩に取られてまうな」

確かに廉の通りだ。

こんなにウダウダしてるやつに惹かれるわけもないしな。

廉「ちょいスマホ貸してみぃ？」

俺は言われた通りにスマホを廉に手渡す。

なにやら、文字を打ってる様子

廉「ほい、出来たで」

そう言って渡されたスマホの画面をみると

先輩に" 明日屋上で話をして貰えませんか？ "

というものを送っていた。

そしてまさかの既読＆了解のスタンプが

「おい！！廉！！！」

廉「ん？？なんのこと？？」

「お前は関西弁使っといてくれ...じゃなくて！！」

廉はいたずらっ子っぽく

顔をクシャッと笑わせて「じゃあなぁ」と

俺を追い出した。

「まじかよ...」

だけど、ありがとう、だな。

俺一人じゃ多分ダメだったし、笑