▽三角関係? ページ43
*
「...」
勝利「岸どうした? 最近元気ないね。岸じゃなくなっちゃうよ?」
「...っせー。分かってるよ、」
こうなった理由は先週あたり。
中間テストも終わり
テストが返ってきて絶望を感じていた時だ。
そんな俺にさらなる不が俺に降り掛かってくる
練習試合に疲れ
飲み物を取りに行こうと
邪魔になるので裏から行こうと思った時
あんなやり取りを見てしまった。
紫耀「A〜すき〜」
『? 私もすきだよ?』
紫耀「えへ、」
そして平野先輩が抱きついて
A先輩はそれを優しく受け止めていた。
向こうは俺に気づいてなくて
俺は気づかれないうちに、とその場からひいた。
A先輩のことだから、付き合ってるなら
俺にきっと言ってくれると思うし
あれは絶対親友兼として幼なじみとしてだろ、
大丈夫、大丈夫。
「...好き、か」
空を見上げれば
嫌味のつけ所のない
雲ひとつない青い空が見えて、
こんな綺麗な空を初めて、嫌いだと思った。
紫耀「ごめん、」
『なにが?』
紫耀「...なんでも」
俺は平野先輩が気づいてたなんて知る由もない
171人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あめか。 | 作成日時:2019年9月8日 20時