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時間はどんどんすぎていき、
気づけば放課後となっていた。
私は緊張しながら4階の空き教室へと向かう。
扉を開けると、中にはまだ楓はいなかった。
なんて言おう...?
ごめんなさい?
でも悪いことしたの分かってないし...
すると、扉かガラガラという音を立てて開き
教室に楓が入ってきた。
楓「...」
『来てくれてありがとう』
そういうと楓は泣きそうな顔で私に
"私から話させて"
と言われたので大人しく楓の話を聞くことにした。
楓「あのね、Aは本当に何も悪くないの。私が悪いんだけど...」
『うん』
楓「ずっと隠してたんだけど、私入学式の頃から紫耀のことずっと好きだったの」
え?? 全然知らなかった...
言葉には出てないつもり立ったけど顔に出ていたみたいで
楓が苦笑しながら話し続けた。
楓「まぁ、そりゃずっと態度には出さなかったから。
で、紫耀は関係なしにAと仲良くなって
部活とAのおかげで紫耀とも仲良くなって...」
楓「でもね、紫耀と話してもAの話しかしないから、ずーっとヤキモチ少し妬いてたんだけど
昨日、積もりに積もっちゃった...」
楓「ほらね、私最低だよ。ずーっと騙して、勝手にヤキモチ妬いたら今度はAと喋らなくなって...」
『そうかな?私は最低だと思わないし、騙されてたなんて話をきいても思わなかったよ?』
『むしろ気づかなかった私が...』
楓「いや、私の方が...」
『いや、私が、』
なんだかいつもはハッキリと言う楓だから
どこかこのやり取り学校面白くて
つい笑ってしまったら
楓でも笑っていた。
楓「こんな最低なやつだけど、また友達になってくれる?」
『っ...!もちろんだよ!!』
そう言ってハグしあって
私たちは無事仲直り出来た。
これも、岸のおかげだな...なんて、笑
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作者名:あめか。 | 作成日時:2019年9月8日 20時