おじゃま虫【岸優太】 (ページ20)

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いじめっ子「おい！なんだよ！誰だよお前！！！」

私が男の子の前に守るようにたつと

いじめっ子達はブチ切れてきた。

『え？誰だよって私はAだけど？』

誰だよ？！って言われたから、

素直に自分の名前を名乗ったら

さらに何故かブチ切れされてしまった。

えぇえぇ、なんでぇええ？！！？

いじめっ子「てめぇ！ふざけてんのかよ？！」

『ふざけてないぃいい！！』

この頃、私のキャラ全然定まってなかったんだなぁ...笑

そしていじめっ子の1人が私に手をあげようと

した時に、由美ちゃんが呼んだらしき大人が来て

いじめっ子達は回収されて行った。

由美「Aちゃん！！大丈夫？！」

『全然へーき。それより、君大丈夫？』

「...あ、ありがとう。全然大丈夫！！っ...痛っ、」

彼は立とうとすると、

足を痛めたらしく立ち上がれなかった。

いじめっ子達はどうやったら足を怪我させられんのよ...

『君、家どこ？』

「えっ？、あそこだけど...」

『なんだ！割と近いんじゃん。』

そう私はいい、たしか岸をおんぶして

岸の家まで連れてったんだよなぁ。

懐かしいなぁ。

そう思い出してみると、岸も成長したんだなぁと

隣を見て思った。

「そうッスね～、やっと思い出してくれたんすね！！俺、ほんとにその頃からずーっと好きですよ？！」

『わぁー、嬉しいーありがと～』

だから、ほんとにそうやって直に言われると

照れるんだってば！！

隣でなんかブツブツ言ってる岸を横目に

澄みきった青い空を見上げた。