おじゃま虫【岸優太】 (ページ14)

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▽先輩。ページ14

*

部活体験が終わり、次の日の放課後。

俺は入部届けを出したので

正式な部員となり、改めて自己紹介することになった。

「えーっと、今日から部員となります？、1年A組の岸優太っす。よろしくお願いします！！」

パチパチパチ

拍手が自分に送られる。

その中にはもちろん俺の大好きな先輩も。

そう思うだけで、心に積もっていく愛。

やべぇ、マジでめっちゃ惚れてんじゃん...

だけど、部活中目で追っていると

たくさん平野先輩と話している姿を嫌でも見てしまう。

もしかして、付き合ってんのか...？

いや、有り得なくねぇぞ！！

俺はAちゃんと仲の良さそうな先輩に

聞いてみることにした。

「あの、黒木先輩！」

楓「んー？なになにー？」

「Aちゃんと、平野先輩ってその
付き合ってるんすか？？」

楓「いや、付き合ってないよ。2人幼なじみなの」

そういこと！！

やっぱりまだ俺にも希望がある！！

「マジすかァ！ありがt」

楓「油断したら、紫耀に取られちゃうかもねぇ～」

「...え、」

そういうと、黒木先輩はふらーっと

倉庫の方へと行ってしまった。

俺ってそんなに分かりやすいのか？！

黒木先輩のニヤリとした顔が

俺の背中をピンとさせた。