キンモクセイの咲くころに (ページ19)

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｢ねー、もっと素直になれないの？｣

紫耀と2人で永瀬くんの家に迎えに行った時の、お母さんに対する態度があまりにも悪くて、お説教中。

紫耀｢そうそう、人間素直が一番やで？｣笑

廉｢へー、素直が一番ねえ…やったら紫耀も自分の気持ちに早よ素直になりーや｣

紫耀｢それとこれとは話が違うっていうか

廉｢なぁA！紫耀が

紫耀｢だーーーっっっ！！

廉｢りんご飴買うたるってよ｣

｢ほんと？でも私、いちご飴がいいな｣

紫耀｢ハメたん？？｣

廉｢バーカ笑でもさ、もたもたしてたら他の男に取られるで｣

今日は花火が上がる。

夏と違って、真冬の空気は澄んでいてとっても近くに、はっきりと色鮮やかに咲く。

時間まで出店で食べ物を頼み、金魚掬いなどをして時間を潰した。

ベビーカステラを手に、花火を見る場所に座った。

実はここ、何も視界を遮るものが無いのに誰も知らない穴場中の穴場なのだ。

廉｢ごめん、トイレ行ってくるわ｣

紫耀｢あー俺も｣

廉｢は？…A1人になるやん｣

｢行ってきていいよ？ここ誰も来ないだろうし｣

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