Love Less[完結] (ページ32)

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紫耀side

きっとAが言ってくれたことは嘘じゃないと思う。でも、これ以上に思ってることはあるんじゃないかなって思う。

(紫耀)「ここじゃあれだし、Aの家で話そう。」
A「うん、わかった。」

(紫耀)「あのさ、話終わるまで手繋いでていい？」
A「ふふふ、どうしたの？いいけど。笑」
(紫耀)「ありがとう、この方が落ち着くから。Aの気持ちはわかったよ。俺は最近まで全然わかってなかったんだ。ほんと忙しいのを理由にして全然かまってなかったよね。Aとなら永遠もあるんじゃないかなんて一人で思ってたんだ。普通のカップルみたいに外にたくさん出かけたりできないし、色々我慢もあるけど、いっぱい思い出できたよね。一つ一つが大切だし、絶対忘れたくないな。いつのまにか、Aはかけがえのない存在になってたよ。」

A「私も紫耀と同じだよ。」

やっぱり、Aは自分から言ってくれないよね。Aは優しいから俺のことを思ってくれて。だったら、俺が背中を押すよ。

(紫耀)「でもね、Aの好きな人は変わったんだよ。俺この前の聞こえてたんだ。その前から少し思うことはあったんだけどね。ずっとずっと悩ませてごめんね。俺はAの笑顔を守らなきゃいけないのにごめんね。」
A「紫耀どうして。なんで謝るの。私しか悪くないのに。ずっと...わかったんだ。」
(紫耀)「うん、Aが別れを切り出せずにいるのもわかってたのに気づかないふりしてた。もしかしたら、変わるかもって。でも、Aを繋ぎ止める言葉も見つからないし、そんな権利も俺にはないよ。だから、A。俺たち今日で別れよ。」

A「...。ううん、やだよ。絶対にやだよ。紫耀、ごめんね。私変わるから、きっと不安で気持ちがわからなくなっただけなの。私紫耀がいないとやだよ。」
(紫耀)「ほんとAは、泣き虫だなあ～。もう泣かないで。抱きしめたくなるから。」
A「抱きしめてよ。私、紫耀といたいよ。」
(紫耀)「抱きしめられないよ。泣かないで、最後は笑顔を見たいから。俺Aの笑顔が好きだから。Aと出会えて恋をして幸せを分けあえてよかった。会わなきゃよかったなんて一瞬も思わなかったよ。後悔なんて全くないよ。離れてもAの幸せを誰より願ってるよ。ほんとありがとう。さよなら、バイバイ。」