Love Less[完結] (ページ26)

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紫耀帰ったな。でも話聞こえてなくてよかった。あんな知らせ方なんてひどすぎるし。やっぱり、紫耀のこと思ったら、さよならなんて出来ないよ。紫耀は私のことをすごく大切にしてくれてるし。廉とは大切な友達でいいんだ。その方が誰も傷つかないから。もう少し距離をあけた方がいいよね。廉に最後の電話をしようかな。

ぷるる...。
(廉)「もしもし、どした？」
A「特に用はないだけど、暇だからかけたの。忙しかった？」
(廉)「ううん、大丈夫や。紫耀と用事やったんじゃないの？」
A「うん、さっきまで居たんだけど呼び出されたらしくて。」
(廉)「そうなんや。それで俺を暇やからってそんな扱いせんといて笑」
A「えーいいじゃん。だって、廉は友達でしょ。」
(廉)「...まあそうやな。友達やな。」
A「うん、ずっと友達でいて、ずっと。」
(廉)「当たり前やろ、そんなの。」
A「ありがと、後この前イライラしててごめんね。」
(廉)「いや、俺も悪かったし。ごめん。」
A「ううん、そろそろ切るね。」
(廉)「うん。...ん？切らんの？」
A「あっ、廉から切って。」
(廉)「はぁ？なんやねんそれ笑」
A「お願い、これで最後だから。」
(廉)「わかったけど、最後って何？」
A「なんでもないよ笑じゃあおやすみ。」
(廉)「うん、おやすみ」

これでもういいんだ。廉も紫耀も失いたくないから。これが一番いい方法だよね。私は、これで間違ってないよね。