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モトキ×病み ページ9
「ねぇ、なんでわかってくれないの？」
「A」
仰向けに寝そべった彼女をまたいで座る。
怯えた彼女の顔が、俺を見上げている。
彼氏である俺を怖がるAが気に食わなくて、
右手で頬を掴む｡
「またシルクのとこにいたでしょ？
俺がバイト行ってる間にさ。
約束しなかったっけ、俺。
他の人と…シルクと関わらないって」
段々、自分の手に力が入っていくのがわかる。
「モ、トキ…ｯ。痛いよ…‼」
「痛くしてるもん。
我慢してよね、これも全部Aが悪いんだからさ」
シルクがAのことすきなこと、とっくに気付いてるんだよ。
でも無駄。
Aは俺が好きだし、俺はAの側にいる限り
シルクはAを奪えない｡
「…なさい……ごめん、なさい…っ」
「君は俺のものだ。誰にも渡さない」
わかって？おぼえて？
その心に刻み込みなよ、A。
「俺からは逃げられないよ。
俺はAを離さない、絶対に」
君の頬から伝うその雫は
嬉しいからだよね？
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作者名：うなり | 作成日時：2017年4月22日 20時
