甘い恋、来い来い。3rd【Fischer's】 (ページ15)

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マサイ×すきなものページ15

俺の好きな人は、ディズニーが好き。

動物で言えば猫が好きで、

色で言えば黄色が好きで、

食べ物で言えば案外辛いのが好きで…

彼女と話していくうちに

好きなもの、嫌いなもの、たくさんを教え合う仲にまでなれた。

けど、好きな人の好きな人…それだけはわからずにいる。

俺の好きな人は…

「私の好きな人はマサイくんだよ」

「へ」

思いもよらぬ答えに、つい間抜けな声が出てしまった。

「俺…？」

「そうだよ、やっぱり気付いてなかったんだね。

私ずっとアピールしてたのになぁ…」

全然、気付かなかった。

いや。なんていうより、この人がこんな俺を好きでいてくれている…？

未だに信じられない。

「…で、どうなの？マサイくんの好きな人は…いる？」

少し不安げな表情を浮かべる君に、

もし俺が好きだと言ったらどんな顔に変わるのだろう。

気持ちを落ち着かせるために目を閉じて、言う。

「俺は。俺も、Aさんが好きです」

開く視界に、柔らかな笑顔を浮かべた君が最高に可愛く見えた。