続き。 ページ17
「話はわかったよ」
俺は足を組み直し、もう一度珈琲を啜った。
「お願いできますか…?」
眉を八の字にし、潤ませた瞳で俺を見る彼女。
「客の頼みを聞けないカメラマンじゃないよ、俺は。
早速撮影に移ろう。名前は?」
そう言うと、ぱぁっと笑顔を咲かせた。
「Aです!」
嗚呼、なんて、美しい人なんだろう。
こんな人を不細工に撮らなきゃいけないなんて
「じゃあAちゃん、いくよ」
今世紀最大の大仕事かもしれない。
。
写真の中にいるAちゃんは半目になっていた。
そんな自分を見るなり、お腹を抱えて笑っていた彼女。
飾らない人格が垣間見える。
「ありがとう、マサイさん!これなら私大丈夫な気がするの!」
「納得のできるものができて嬉しいよ」
「今度は可愛いその姿を撮らせてくれな」
ぎゅっと写真を握り、安堵した表情をしたAに言う。
すると、みるみる顔を赤くしていく君が可愛くて、おかしくて。
「っ…は、はい…」
俺は彼女がもう一度、ここに来ることを願った。
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ぐっさん - リクエストでーす!ダーマと進撃の巨人の話が出来るというやつしてください! (2018年11月8日 1時) (レス) id: b41f897bd9 (このIDを非表示/違反報告)
うなり(プロフ) - レモンさん» 返信が遅れてしまってすみません。とても嬉しいです!これからもがんばります (2017年2月5日 9時) (レス) id: 9f35692276 (このIDを非表示/違反報告)
レモン - 読みました。 ドキドキやキュンキュンするお話ですね。 私この話好きです。 これからも頑張ってください。 応援しています。 (2017年1月30日 17時) (レス) id: 22ef8c7de0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うなり | 作成日時:2017年1月20日 21時