Ten ページ13
「サイバ！おまたせ！」
「おー」
服を眺めたり、アクセサリーや香水を買ってみたり、
センスのあるサイバと2人きりのお出かけはとても楽しかった。
そして彼の言うとおり、しんのことは考えていなかった自分がいたんだ…。
「どっか入ろか、足疲れてへんか？」
「そうだね、あ！ミスドにしよ！」
私はドーナツ1つとメロンソーダを、
サイバはコーヒーを持ってカウンターに腰掛けた。
肩と肩がぶつかりそうなほど、近い。
「Aさ、今もはやしんのこと好き言うとったけど、辛ないん？」
「そりゃあ…辛いよ。
付き合ってた頃と気持ちは変わらないし、
同じクラスのままだし、
しんは目立つし…
どうしようもないんだ。私はしんが好き。
本当に…どうもできないんだ」
コップの中でしゅわしゅわ弾けるメロンソーダ。
それを両手で支える力がこもっていくのが自分でわかる。
「フィーナのナンパに巻き込まれた時、
しんに助けられたときは嬉しかった。
かっこよくみえて…もっと、好きになった。
けどお昼、しんに目を逸らされたんだ」
ああ、だめだ。涙が溢れてくる。
「だから…っ。私の、片思いだから。
もう、叶わない事だから…付き合ってる時にもっと
しんに甘えておくんだった……」
しんへの想いは、もう、届きはしない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 121人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うなり(プロフ) - あーたむぅさん» ほんとですか、うれしいです！がんばります！！ (2017年9月2日 16時) (
レス) id: 9f35692276 (このIDを非表示/違反報告)
あーたむぅ - とってもいいですね！頑張ってください！！ (2017年9月2日 9時) (レス) id: c80d1f41bd (このIDを非表示/違反報告)
うなり(プロフ) - リオン。。さん» 嬉しいですありがとうございます、がんばります！！ (2017年8月31日 6時) (レス) id: 9f35692276 (このIDを非表示/違反報告)
リオン。。(プロフ) - おもしろいです！！更新頑張って下さい！ (2017年8月31日 1時) (レス) id: 37e288b2ca (このIDを非表示/違反報告)
うなり(プロフ) - ゴリラさん» ありがとうございますっ！がんばります！ (2017年8月30日 21時) (レス) id: 9f35692276 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：うなり | 作成日時：2017年8月25日 18時
