小悪魔☆ハニーvol.43《T.MASUDA》

story2059＊北山先輩 ページ10

上田の声に数人が振り向いた。









なんでわざわざｵﾚに言うんだw








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そう思ったのはｵﾚだけじゃない。





「あ。ﾎﾞｸ、外出る用事あるんで行きますよ」と。
気を使ってくれるﾔﾂもいたのに「あ？」って。

上田の鋭い目に睨まれて、何も言えなくなってしまった









上田「駅伝。出ない代わりに言うこと聞く。って言ったじゃんよ」

北山「は??」

上田「ほら。これ。」


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ﾆﾔ…。









ちょっと嬉しそうな上田はｵﾚの肩を抱き…
「これなら誰にも怪しまれないっしょw」って囁いた









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上田「有岡ｻﾝ。気になるんだろ？」

北山「別に…」

上田「送ってってやんなよw」









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そーゆー事ね。









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別に…
有岡だって大人なんだから自分で帰るだろw









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送る気なんか全くなかったけど…
上田の満足そうな顔に仕方なく席を立った。









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なんか誤解されてんなw









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めんどくさw









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有岡を追うように部署を出たけど、近くに有岡の姿は見当たらない。









ｴﾚﾍﾞｰﾀｰで下に降り
会社のﾛﾋﾞｰを見渡しても見つけられない。







…どこかですれ違ったか？








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それとも…ｱｲﾂ。
階段で降りた…とか？









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いや、体調悪いのに階段はないだろ…。
自問自答してみてもやっぱり有岡は見つけられない。







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まぁいいや。
そう思って歩き出した時だった。









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「北山ｻﾝ!!」









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聞いた事のある声…。









そこにはﾆｺﾆｺとした、美人な女性の姿。

その人はｵﾚに駆け寄り「外出？」と。
ﾆｯｺﾘ微笑んだ。









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北山「あぁ…」









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その返事に「素っ気ないなぁ…w」って。
少し拗ねたように話す女性。

…昨日の広報のｺ。








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広報のｺ「私も今から外出です♪」

北山「そーなんだ。」







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「どこに行くんですか?」と…
ｵﾚの近くに駆け寄り。

書類を持つ腕にﾋﾟﾀっと寄り添う彼女。







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広報のｺ「あ。市役所ですか？」

北山「あ、うん。」

広報のｺ「私、その近くのﾃﾞｨｰﾗｰに行くんですけど…一緒にどうです？」








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「お昼。一緒に…♪//」…。









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寄り添うような彼女の仕草に
「や、大丈夫w」と。

ｵﾚは思わず…






引いてしまったw

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