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そんな事ないって言ったクセに
堪えきれずに「ふぁー…」ってあくびしたのが聞こえた。
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増田「眠いなら眠いって言えばいいだろ?」
A〔眠いけど…。せっかく貴久の声、聞けたんだもん…〕
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増田「ってかさ。オレが話してんのにあくびとか。そーゆー事されるとちょっとなんか嫌だわ」
A〔ごめん…。〕
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増田「声…聞きたいかな、と思って電話したのに。なんかガッカリした」
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お酒入って。
主任に嫌味、言われて…
それでもオレにはお前がいる、って思ってたのに…
その気持ちが強くて
自分の感情ばかりが先に立つ。
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増田「もういいや。寝ろよ」
A〔嫌…〕
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増田「嫌。って。あくびするほど眠いんだろ?」
A〔もう、あくびしない‼〕
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…イライラ。
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クスン..と鼻をすする音にイライラが募った。
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増田「…泣くなら切るからな」
A〔泣いてない‼〕
増田「嘘つけ‼」
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あ、しまった…。
と思った時はもう遅くて…
電話の向こうから聞こえる「ぅー…」って言ういつもの泣き声。
1人でスマホ片手に涙を拭う姿が頭に思い浮かんだ。
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でも…ここまで言った以上引っ込みつかなくて
「もういいよ。寝ろ」って冷たく言ってしまった。
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A〔やー…だー…〕
増田「…明日。大学…だろ?」
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A〔ぅー…〕
増田「ちゃんと寝ないと、授業中眠くなるぞ」
A〔だいじょーぶぅー…〕
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泣かせると長いんだよ、Aって…。
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もうとにかくなだめて寝てもらうしかない。
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増田「ゴメン..オレが悪かった。言いすぎた。」
A〔貴久ぁー…〕
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泣かせたオレの負け。
こうなったらひたすら甘やかしてやるしかない。
そう決めたのに「もー…寝るー…」って諦めたA。
増田「…イイコで寝なさい w」
A〔…仲直りは?〕
増田「帰ったらな w」
A〔それまで…ケンカ?〕
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…いやいや。
電話でちゅっ♪は、恥ずかしすぎる‼
増田「愛してる w」
A〔…なんか心こもってない〕
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どーしろっつーんだよ‼
…頼むから寝てくれ w
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作者名:Milk-T | 作成日時:2017年11月18日 22時