小悪魔☆ハニーvol.37《T.MASUDA》 (ページ43)

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小林さんはちょっとお疲れの様子で
遠慮がちにｵﾚに頭を下げてくれた

増田「あ。こんにちは。」

小林「その荷物…出張ですか？」

増田「あ、はい w長野に2週間…」

小林「そーだったんですか。」

ﾆｺﾆｺと笑う小林さんは「あ、ｺﾚ...。」と
梅干しの瓶をｵﾚに手渡す

小林「なんか、増田さんのお友達から預かっていたんですけどなかなかお会いできなくて w」

増田「友達…あ。あー… w」

…ｼｹﾞだ。

Aのためにつけてくれた梅干し。
ﾀｲﾐﾝｸﾞ悪くてお隣さんに預けたって言ってたっけ。

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小林「僕も病院行ったり実家行ったりしてﾊﾞﾀﾊﾞﾀで。」

増田「病院？」

小林「あ。はい…実は生まれたんです、子供 w」

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増田「えぇ‼おめでとうございますっ‼」

小林さんは照れ臭そうに頭をﾎﾟﾘﾎﾟﾘ...。
でも鼻の下伸ばしちゃってすごく嬉しそう w

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増田「どっちだったんですか⁇」

小林「あ。男の子…です///」

増田「わー…いいですね♪」

小林さんは「この子…なんですけど w」って
ｽﾏﾎで写真を見せてくれた。

名前は「歩」くん。

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小林「〝あゆむ〝って読みます」

増田「いい名前ですね。あゆむくん。」

小林「無茶苦茶悩みましたけど、顔を見て決めました。」

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嬉しそうな小林さんは…もうすっかりﾊﾟﾊﾟの顔。

ちょっとうらやましー…とか思っちゃった。

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増田「奥さん今、入院中なんですか？」

小林「あ、はい w一応来週帰ってきて…その後は実家に。」

増田「じゃあ帰ってきたらAと赤ちゃん…見に伺います w」

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そういうと、小林さんは「あ…」って。
ちょっとﾊﾞﾂの悪そうな顔。

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どうしたんだろう。

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増田「どうかしましたか？」

小林「あのー…。ちょっと言いにくいんですけど…」

⁇

小林「見間違いかもしれないんですけど。
この間僕…Aｻﾝにｿｯｸﾘな女の子。見ました」

増田「え？」

「違うかもしれませんが…」ってﾓｺﾞﾓｺﾞと口ごもるけれど、ｿｯｸﾘさんに会っただけでしょ？

なんでそんなに言いにくそうなんだろ…

不思議に思っていると
小林さんはどこで見かけたのか、を
ｵﾚに教えてくれた。

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