小悪魔☆ハニーvol.23《T.MASUDA》

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仕事を終え…
家に帰ろうかと思ってると
「まっすー。」とｼｹﾞに肩を叩かれた









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増田「あー…ｼｹﾞ。昨日はありがとう」

ｼｹﾞ「おー。気にすんなって。
それより…飲みに行かね？」









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増田「…今日はｺﾞﾒﾝ。A…待ってるから」

ｼｹﾞ「あ、そっかw」









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増田「…木曜の夜なら…空いてる」

ｼｹﾞ「Aちゃんは？」

増田「金曜が入学式だから、実家で泊まるって」

ｼｹﾞ「金曜かー。いよいよ女子大生だな」









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女子大生…。

いい響きw









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ｼｹﾞ「金曜…迎えに行くの？」

増田「あぁ…。同棲生活も今週までだからさ」

ｼｹﾞ「大学始まるまで…だっけ。」

増田「そー…。泣くだろーなって思ってさ」









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「号泣だろーな」って。ｼｹﾞは乾いた声で笑う









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ｼｹﾞ「じゃー木曜日な」

増田「悪いな」









…飲み…か。









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Aと同棲始めてから
行かなくなったなー…









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家で待たせてるって思うと早く帰ってあげたくて
そのまままっすぐ帰宅してたし。









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別にそれは嫌ではなかったけど…
確かに生活が一変したな、と感じる









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増田「ただいまー♪」









…あ。
ｶﾚ-の匂い…









玄関を開けてすぐ
鼻をくすぐる匂い…



「おかえりなさーい‼」って飛びついてくるAを受け止めながら「ｶﾚ-?」って聞いた









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A「うん、ｶﾚ-だよ」

増田「ｻﾗﾀﾞは？」









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A「あるよ。」

増田「ﾆﾝｼﾞﾝは？」

A「一応…入ってるよw」









ﾆｺﾆｺ楽しそうに笑うAに。
やっぱり今週までって言えない。









ｶﾚ-を食べてても言えなくて…






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増田「ほら。ちゃんとﾆﾝｼﾞﾝ食べてw」

A「あげる♪」

増田「ﾀﾞﾒ。ちゃんと食べなさい」









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いつまでたってもﾆﾝｼﾞﾝ嫌いが治らない。
すげー小さく切ってあるのに
さらにｽﾌﾟ-ﾝで潰そうとしてる姿に苦笑いだった









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増田「子供みたいなことしてんじゃねーよw」

A「子供じゃないもん…」

増田「なら食えよw」









拗ねたような顔してﾆﾝｼﾞﾝを食べるAを見て
「やっぱ、可愛いな…」って思ってるｵﾚは。

きっと今日も言えない。

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