小悪魔☆ハニーvol.22《T.MASUDA》

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旦那さん「…大丈夫だった？」

吉川「…大丈夫。別に気にしてないし…」









…しばらくﾎﾞ-然。




なんだったんだ今のは…。









．









旦那さん「…あ、増田さん。
さっきから探していたんですよ。」

増田「あ…そうだったんですか、ｽｲﾏｾﾝ...」









．





旦那さん「有岡さん…ﾀｸｼ-で帰りましたよ」

増田「…すいません、ご迷惑をおかけして…」

旦那さん「いえ。”自分で帰る”って言ってたんですけど…勝手にﾀｸｼ-呼んじゃいましたw」









…自分で帰るって。
どんだけ距離あると思ってんだw









.








そうだ…。
Aがどんな様子だったのか聞かなきゃ。

そう思って「あの…」って声を掛けると。









吉川「痛……あたたた…」

旦那さん「…どうした？」

吉川「お腹…痛い…。」









．







突然お腹を抑えて痛がる吉川。
おでこには軽く汗をかいていて辛そう。









吉川「いたたた…」

旦那さん「大丈夫か？…病院行こうか」









増田「あ…あの。ｵﾚ連れて行きますよ。」

旦那さん「でも…」









増田「主役が2人も抜けるのはﾏｽﾞいですし。
ｵﾚ...酒も飲んでないんで。車、出せます」

吉川「まっちゃん…有岡が…」









．








遠慮して断ろうとするけど。
ｵﾚはそれをさせなかった。

旦那さんも「すぐに行きます。病院はここです」と教えてくれて。









周りのｽﾀｯﾌさんに手伝ってもらい
吉川を病院まで連れて行くことになった。







.









吉川「まっちゃん…」

増田「Aなら大丈夫。
話せばわかる子だから。」









…Aならきっとわかってくれる。
病院に着いたらすぐに連絡しよう…









．





「でも…」と遠慮する吉川に。
「お前がAなら…なんて言う？」と聞き返した。









.






増田「病院連れてってあげてって言うだろ？」

吉川「……そーだね。」


増田「…Aも同じ。
自分より他人を優先する子なのw」









…お花見…したかったと思う。









でも目の前で苦しむ人を放ってはおけない。
ｵﾚに出来ることはしてやりたい。









それは人として当たり前。









Aならちゃんと理解してくれる。
人の気持ちをきちんとわかる子…だから。









…ｵﾚの。








彼女…だから…。

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