小悪魔☆ハニーvol.10《T.MASUDA》

story469＊KEIICHIRO ページ27

慶一郎side…






増田さんの衝撃発言にまだ驚いていて。
ｼﾞﾜｼﾞﾜと笑いがこみ上げてくる。









小山「周りを固めるって…」

増田「Aのﾏﾏも、もう認めてくれてるし。大貴もｵｯｹ-だろ？

小山達も仲良くなれたし…。
山田も諦めさせることができた。

Aの友達も…」








小山「ちょ…ちょっと待って‼」

増田「なに？」

小山「……結婚するの？」









増田「はい？」

小山「…それ、お付き合いじゃなくて、結婚するみたいじゃない？」









増田「…///」

小山「だって…それじゃ、もしAちゃんが嫌だって言っても…。

……あ、そーゆーことか。」









増田を見ると恥ずかしそうにうつむいていて…
なんだか無性に可愛くみえた。









小山「…Aちゃんのこと。
…本気で好きなんだな。」


増田「……てんの。」





小山「なに？」

増田「愛してんの‼うるさい、バカ///」








小山「あはははw」

増田「笑うな‼」









ｵﾚは我慢しきれずに爆笑してしまった。
こんな増田、見たことない。

「あーもう‼」って前髪をｶﾞｻｶﾞｻとかきながら怒るように照れるw








小山「Aちゃんも増田のこと、愛してるって言ってくれるでしょ？…ならもう…」

増田「…言われてないから困ってんの」









小山「え？言わないの？」

増田「そー。ｵﾚが言っても、言ってくんないの」









小山「言ってもらえばいいじゃん。」

増田「それじゃ意味がないの。自分から言ってくんなきゃ…。」









面倒くせーw
ｵﾚなら「言って？」ってお願いしちゃうけど。
「なんで言わないんだろーなー？」って不思議そうに言う増田はかなり可愛い。









…いっつも相談するのはｵﾚの方で。
増田は黙って聞いてくれる方だった。

すぐに泣いて凹むｵﾚに「次、次〜〜♪」って明るく笑い飛ばしてくれる増田が。

こんなにもAちゃんのことで悩むって、不思議だし、ちょっと嬉しい。









ｵﾚに頼ってくれてるの、嬉しい。









小山「この前のことで、Aちゃんも増田のｺﾄ惚れ直したんじゃないの？」

増田「そーかなー」








小山「きっと今日、言ってくれるよ」

増田「……かなぁ///」







小山「せんせぇ、愛してる。付き合って♪」

増田「うわ、うざw」






そう言いながら。
増田は照れ臭そうに唇を触る。









こんなに幸せそうな増田を
オレは初めて見た。

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