story445 ページ3
…1度だけ振り返った時。
貴久先生は。
少し離れたところから。
私の姿をじっと見つめていた。
ポケットに手を突っ込み道の真ん中で突っ立って。
じーっと私の姿を見ていた。
……やっぱり…
戻りたい。
そう思って足を止め。松本さんの手を振りほどいた。
「私、やっぱり…」
松本「…綺麗になりたいんでしょ?…行くよ。」
半ば強引にもう一度その手を掴まれ。
引っ張るように歩き出した松本さん。
…もう戻れない。
貴久先生の手を
私が離したんだ。
ポタポタと涙を落としながら
松本さんと歩いた。
寒くて…
凍えそうだった。
松本「あ、A…薄着だったね。オレのコ-ト....貸してあげる。」
A「あ…だいじょーぶです…。」
そう言っても松本さんは私にコ-トを着せる。
いつもなら…貴久先生の香りに包まれて。嬉しい気持ちになるのに…
今日は全然違う香りに包まれた。
松本「早速だけど、明日と明後日は空けておいて。
そーだな…。10時頃迎えに行くよ」
A「明日と明後日…。」
明後日は…貴久先生とデ-ト.....
松本「綺麗になりたいんでしょ。」
A「……。」
うつむく私の肩を抱き。
「見返したいんでしょ?」って耳元で…。
A「…ハイ....」
そういうと頭をくしゃくしゃと撫でる。
松本「Aはもっと…男慣れしないとダメ。」
A「男慣れ?」
松本「まずはオレに慣れて。
……甘えてよ。」
A「……///」
この人も…強引。
どうしていいのかわからなくて。
松本さんの服をぎゅっとつかんだ。
松本「……wま…お前のウリはその初々しさだな。」
A「え?」
松本「や、こっちの話。」
……?
…貴久先生の手を離した私。
ただ…。
キレイになりたかった。
手は離したけれど。
「綺麗だよ」って。
貴久先生に褒めてもらいたかった。
手を離したのに…
貴久先生に褒めてもらおうだなんて
そんな都合のいいハナシがあるわけないのに。
それに気がつかなかった。
そんな私はやっぱり子供だった。。
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Milk−T(プロフ) - さきさん» コメントありがとうございます♪本当スピード更新ですすいません。ゆっくり読んで下さいね。そうですね、2人が幸せなほど、その時が来るのが怖いですよね。うまく表現できるかしら、頑張ります。 (2017年2月26日 23時) (レス) id: 724025c163 (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - 2人の幸せな時間が続きますようにと願いながら、お姉さんの一番辛い時がいつ来るのか怖くてなりません。でも全ての出来事が未来の2人に繋がってるんだから仕方ないですよね。スピード更新、ほんといつもありがとうございます! (2017年2月26日 23時) (レス) id: 8970bd25ee (このIDを非表示/違反報告)
Milk−T(プロフ) - Johnnyッ仔さん» コメントありがとうございます♪デレ増は時々勝手に走り出しますwお姉さんも時々戸惑いますよね笑。なんだかんだ言ってこの2人もよく似てますw楽しければ楽しいほど、離れる時間が辛いですよね。次の更新は移行になります。また読んでください! (2017年2月26日 3時) (レス) id: 724025c163 (このIDを非表示/違反報告)
Johnnyッ仔(プロフ) - Milk−Tさん» あぁー、デレ増ー!!こっちもお姉さんじゃないのに見てて照れ増です笑 パスワード!?なんだろーなぁ←お姉さんじゃないのに考える。 まさか、もうすぐであのシーンですか!? テゴシゲの話の部分も気になりつつ大ちゃんの曖昧な記憶の部分も気になる! (2017年2月26日 1時) (レス) id: c54092ba3f (このIDを非表示/違反報告)
Milk−T(プロフ) - みのみのさん» コメントありがとうございます。どうなるのかはもう少し後で分かるかもしれません。更新しすぎてまた明日移行しますー。 (2017年2月25日 22時) (レス) id: 724025c163 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Milk-T | 作成日時:2017年2月17日 0時