小悪魔☆ハニーvol.10《T.MASUDA》

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松本さんは呆れたように笑って。






松本「自分から手を離したんだろー？」

A「やだやだ…‼」









松本「大丈夫。優しくするからさ♪」

A「やーー…‼」









…ごめんなさい。







…ごめんなさい。









A「いやー‼…貴久ー‼」









ちゃんと貴久先生のそばにいればよかった。

貴久先生の言うことを聞いていればよかった…








A「…貴久ぁ…‼助けて…」

松本「…♪」









怖くて…怖くて。
目を閉じて。









やっぱり私は子供だったと実感した。









助けて…。









お願い…。









松本「痛って……。」









…⁇









恐る恐る目を開け、見えたものは。
顔を歪めて肩を押さえる松本さんと…









「…殴られたくなかったら…Aを離せ」









……









松本「痛いって…w」









松本さんの肩をｸﾞｯと掴んでいたのは。









A「貴久……。」

松本「…ﾀｲﾐﾝｸﾞ。ﾊﾞｯﾁﾘ...w」









増田「……おい‼」









松本「…わかったよ。離れるってばw」









両手をあげて私の上から降りる松本さん









入り口には。

心配そうに中を見つめる涼介と。
…けーちゃんと。









腕を組んで怖い顔で睨む貴久先生…。









A「……ぅー…。」

増田「……。」









いつもなら。「おいで」って抱きしめてくれるのに…









ずっと怖い顔…。









…甘えたくて。
ﾍﾞｯﾄﾞから体を起こし自分から貴久先生の側に行った。









増田「…なに…？」









聞いたこともないような冷たい声だった。









ｼﾞｬｹｯﾄの裾を掴むと。
その手を払われる。









…なんで冷たいの？









…私、怖かったのに。









先生を見つめると。



左側から…先生の手が…




私の頬を叩いた。



痛くはなかった…。





叩く…というより寸止め。
ﾍﾟﾁ..って当たった程度。









でも。




そんなことされると思ってなくて









信じられなくて

自分の左頬を押さえる。









増田「…満足か？」




A「…」




増田「…心配かけて。みんなに迷惑かけて。満足か？」









首を横に振る私に…
貴久先生はため息をつく。









そのまま。









VIPﾙ-ﾑの扉は閉まり。









私は貴久先生に口を塞がれた。

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