小悪魔☆ハニーvol.9《T.MASUDA》

story398＊Ryosuke.Y ページ5

涼介side…






あれ以来…
その姿が頭から離れず。



忘れようと…


眠ろうとしても。









目を閉じればあの光景が浮かぶ。
……。









別に女が1人いなくなるだけのこと…。

気にも止めるようなことじゃない。









でも…。









・







・







・




涼介「ん…。」






ｿﾌｧで横になって…
いつしか眠っていたようだった。









…なんか頭が暖かい。









寝返りをうつと…
いつもと違う感触。

柔らかい…のかな。









訳も分からずｿﾌｧを手で触ると









「…くすぐったいw」









……‼‼⁇









目を開けて上を見上げると









「眠れた？」









涼介「…お前…。」









…A…。









Aの膝枕…。






…なんで？









A「ｿﾌｧで寝てたから、起こしたら
勝手に膝枕で寝始めたw」



涼介「……。」









A「勝手に入ってごめんなさい。
……涼介の体調が悪いって聞いたから…。」









涼介「誰に？」









A「ちーちゃん…。」









そういうと、Aはｵﾚを膝に寝かせたまま。「熱はないねー？」ってｵﾃﾞｺを触る。









A「ちゃんと食べてる？」

涼介「…まぁ…。」









A「夜も…ちゃんと寝てる？」

涼介「…まぁ。」









「そっか…。」

そう言うと、Aはｵﾚの頭を撫でる。









A「涼介が元気なら安心した。」

涼介「…」









A「…じゃ。私、塾があるから行くね。」









Aはｵﾚの頭を持ち上げて、ちょっと乱暴に頭を放す。







涼介「もっと優しく降ろせよw」

A「甘えないでよーw」









「よいしょ…」って立ち上がり。
ｽｶ-ﾄを直して歩き出そうとした。







…。









涼介「A‼」









思わず…手を掴む。









涼介「…甘えさせて。」


A「…え？」









涼介「…頼む。…友達だろ…甘えさせてよ。」

A「…涼介…」









涼介「そばにいて欲しい…。」









……Aは何も言わず…。
もう一度ｵﾚの方に向き直る。









A「…何もしない？」

涼介「…そばにいて…A。」








「……ちょっと、電話してくるね。」と言って、Aはその場を離れた。

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