小悪魔☆ハニーvol.9《T.MASUDA》

story413＊TAKAHISA ページ21

貴久side…




大貴は必死に思い出そうとしていて…。
「えーとねー…。」を繰り返すばかり。









…じれったい‼









増田「その「りょうすけ」はｶｯｺｲｲの？」

大貴「うん。すげーｲｹﾒﾝ。あ、ｵﾚ、ｺﾝﾋﾞﾆで好きなもの買ってもらったー。」









…ﾑｶｯ。









増田「会ったｺﾄあるのかよ。」

大貴「うん。優しかったよ。…あーでもスッゲー金髪だったw」









「背も高くなかったー」って大貴は笑う。。
金髪で、背が高くなくて、ｲｹﾒﾝで…。
それでいて「りょうすけ」と言えば、1人しか知らない。









増田「ひょっとして…そいつってさ。」









大貴に聞こうと思った時。
”ｶﾞｼｬﾝ”と言う音がﾘﾋﾞﾝｸﾞから聞こえてくる。









増田「⁇」

大貴「あー…また。」









増田「何事？」

大貴「最近、ねーちゃんとお母さん、すっげー仲悪いから。またケンカじゃない？」









…にしても大きな音だぞ⁇









そう思って、ﾘﾋﾞﾝｸﾞからｷｯﾁﾝを覗こうとすると









「いい加減にしなさい‼」と言うお母さんの声。









激しいｹﾝｶ









母「そんなことで大学行けると思ってんの⁇」

A「わかってる‼ちゃんとやってる‼」









母「塾もｻﾎﾞｯて…。一体何を考えてんの‼」

A「わかってるってば。ちょっと話しただけじゃない‼」









父「やめなさい…」

母「今そんな時期じゃないでしょ‼」

A「もー…うるさいなぁ‼」









母「いちいち口答えしないの‼」









そういったお母さんは…
Aをﾊﾟｼｯ...っと引っ叩いた









増田「‼」

大貴「あー…。」









父「お母さん…。」

母「…。」









すると









A「もー…いい。…もーやだ‼
私、大学なんか行かない‼」









ｸﾙﾘと背中を向けたかと思うと
Aはｷｯﾁﾝから出て行く








母「A‼」









”ﾊﾞﾀﾝ!”と閉まるﾄﾞｱ。









父「…おい、A‼」





お父さんは玄関まで走り出す。









増田「あの…。ｵﾚがいきます‼」

お父さん「増田くん…。」

増田「大丈夫です、任せてください。」









…家を飛び出したA。









ｵﾚはすぐに追いかけた。









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