小悪魔☆ハニーvol.4《T.MASUDA》

story153 ページ6

希を引き起こし…。
乱れた服を整えた。









希「どこ行くの⁈」

増田「送ってく。」









希「泊まる‼」

増田「ダメだ」










希「ダメでも…」

増田「だったらオレは2度と帰ってこない」









希「‼」

増田「……大人なんだろ？
状況判断できるよな？」









希は悔しそうにオレの胸を叩いた。
「あんな子…‼」そう言って…。
涙を流す。









増田「ごめん。オレのせいだよな。
希は悪くないよ。オレがいけないから…。

とりあえず乗って」









こんなことしている場合じゃない。
早く探しに行かなければ…。









希の手を引き…
車に乗り込んだ。









一切…口も聞かず
希を家に送り届けた。
頭の中は…Aのことでいっぱいだった。









帰り際。
「ごめん…。もう会わない」と言うと…
「私は絶対別れないから‼」と言い張った。









増田「本当ごめん。
連絡も返せないし…会う約束もしない。
マジ…。ごめん」



希「愛してる…」









増田「ごめん…」

希「ずーっと愛してるから‼」









…。









そんなこと…初めて言われた。









別れ際に言うなよ…。









とにかく車を走らせて…
Aの家まで向かう。









何度も連絡するけど繋がらず…
というか、電源が入ってないから…









その途中に制服を着た高校生がいないかどうか…。
ﾋﾟ ﾝｸのﾏﾌﾗ-をした女子高生がいないかどうか。
探しながら走らせた。









でも見つけられないままAの家の前に着いた。近くを見て回ってもいなくて…。
とりあえずAの家のｲﾝﾀ-ﾌｫﾝを押した。









大貴「あ、まっすー‼おかーさーん。」

増田「大貴…Aは？」









大貴「まだ…。見つかった？」

増田「いや…。あ、お母さん…こんばんは…」









有岡母「ごめんね増田くん…。
あの子…どこいったのかしら…」



増田「オレ…もう一度探してきます」

大貴「おれもいく！」







増田「いや…。大貴は危ないから待ってて。
Aが来たら連絡くれよw」

大貴「ちぇーっ…。」









ふてくされる大貴の頭をポンと叩き。
オレはもう一度探すことにした。

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