小悪魔☆ハニーvol.4《T.MASUDA》

story192＊Ryosuke.Y ページ46

涼介side…






涼介「………。」









……やっぱ出ないか…。









わかってたことだけど…。









知念「何やってんの、さっきから」

涼介「ん？…あぁ、別に」









Aにかけてるけど…。
電話に出てもらえず。



今日の夜は先輩に会うって言ってたから
無理なことはわかっていたけど…。









それでも電話をかけずにはいられなかった。









いつも…
先輩に会うって時は
決まって泣いてるから。









今回もどうせ泣いてかかってくると思って
先にかけてみた。









知念「…誰にかけてんの？」

涼介「ちょっとな」









知念「この前のケバい女？」

涼介「違う…」









知念「いつものケバい女？」

涼介「違う…w」









知念「……大人しい高校生？」

涼介「……w」









知念はｹﾞ-ﾑの手を止めてｵﾚを見る。









知念「本気なの？」

涼介「なにが？」









知念「相手…高校生だろ？」

涼介「……わかってるよ」









知念「ちょっと軽蔑ー…」

涼介「うるせーな…。オレはアイツの
浮気相手なの。」









知念「ますます軽蔑ー…w」

涼介「…なんとでも言え。」









知念は面白そうにｼﾞｭ-ｽを飲みながら
ｵﾚの正面に座った。









知念「初めてだもんねー。涼介が
女を家に上げたの」

涼介「…」









知念「浮気相手とか言って…。
ﾎﾝｷなんじゃないの？」









自分でもよくわからない。
アイツはｵﾚに対して遠慮しない。





飾らないっていうか…。
本当の友達みたいに接してくる。










女を感じさせないというか…
一緒にいるとすげー楽しくて
ほっとけない感じで…。









……会いたい。









知念「で…。相手は今日なにしてんの？」

涼介「……好きな人に会ってる」









そういうと知念は「好きな人って…ｳｹﾙね」と笑う。









知念「彼氏じゃないんだ？」

涼介「……あいつも浮気相手なの。」









知念「は？」

涼介「オレはアイツの浮気相手で…
アイツは好きな人の浮気相手なの。」









知念「じゃー…遠慮する必要ないでしょ」

涼介「……」









知念「彼氏じゃないなら。
別に奪えばいーじゃん。
て、彼氏からでも奪えばいーと思うけど？」






そう言って
ﾋﾟ-ﾅｯﾂを頬張った。

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