小悪魔☆ハニーvol.4《T.MASUDA》

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当然…






Aは喜ぶと思ってたオレ…。









増田「彼女とはもう会わないし…
連絡も取らない。

だから…オレのうちに来ないなんて言うな」









そう言ってAを抱き寄せた。








A「……ダメだよ…」






増田「なにが？」








A「私…そんな…。」








増田「もう浮気相手なんて言わせないから。
堂々とうちにこればいい」









そんな話をしていると
Aの家に着いた。









増田「いこ…」









車を降り…。
助手席のドアを開けて。
Aを降した。

ぎゅっと抱きしめてから…
「ちゃんと謝れよ？」と背中を軽くﾎﾟﾝﾎﾟﾝと叩いた。









玄関のドアを開けると
お母さんとお父さんが立っていて…









Aはオレの後ろに隠れていた。









「…ほら。」と後ろを向いてAの背中をそっと押すと。
ﾓｼﾞﾓｼﾞしながらAは両親の前に立った。









有岡母「…何か言うことないの」









A「……」









有岡母「……みんなに迷惑かけて…」

有岡父「まぁ…。ちゃんと帰って来たし…w」









有岡母「子供がこんな時間まで
ﾌﾗﾌﾗしてたら危ないでしょ‼」








A「子供じゃない‼」









…まずい…




と思った瞬間。









お母さんの手がAの顔めがけて
ふってきたところで…。

お父さんがとめる。









有岡父「……。」

有岡母「パパ‼」









有岡父「A…」

A「…」









Aは口を尖らせて…
拗ねていた。
お父さん…甘いなぁ…と思っていると









有岡父「子供じゃないなら出て行きなさい」

A「えっ…」









有岡父「自分の好きなようにすればいい。
そんな言い方をお母さんにするなら…
もう帰ってこなくていい…」









Aは…
ボロボロと涙をこぼし









袖で拭きながら「ごめんなさい…」と
小さな声で謝った。









こうしてみてると本当に子供…。









本人がいくら強がったって
子供に変わりはなくて…









なにをそんなに焦って大人になりたがるのか
オレにはそこまで理解ができていなかった。









反抗期…といえばそれまでだけど。
子供だろうが大人だろうが
AはAなんだから。









そんな気持ちで
Aを見つめていた。

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