ひと夏の恋〜my girl〜LAST LOVE vol.2【前編】《Kei.Ｉ》

story370＊KOYAMA ページ43

小山side


小山「よし‼はい♪手を繋ごう〜w」

A「何それ…///ごちそうさまでした」









ﾍﾟｺﾘと頭を下げる。
こういう風にきちんとお礼のできる子は
好感持てる。

って……増田が躾けたんだもんなw









A「けーちゃん足が速いよ…」


小山「え？そう？」


A「歩幅が違うから…///」


小山「あ、ごめんw慣れてなくてつい…///」


A「あははw」





楽しい会話をしながら
近くの公園までやってきた





噴水の近くにはベンチがあって。
昼間であまり人もいなかったから
そこで話を聞くことにする。









小山「で……///
さっきの話だけどね…」







A「うん……」







小山「2人は…///……その……」







A「私……ﾄﾞｲﾂで貴久と別れて…
色々とあって……

夜…1人で寝られなくなっちゃって。」









うつむきながらﾎﾟﾂﾘ...ﾎﾟﾂﾘ...と
話だす









A「その時……いのーくんに
甘えちゃって……。

ダメってわかってるけど…

いのーくん優しいから……」








増田と別れた事を思い出したのか
少しずつ涙声になっていく。









小山「優しいんだ…伊野尾くん…」





A「うん。」







増田……
そばにいてもいいけど、ｴｯ ﾁ 禁止なんて
どれだけ意地悪なんだよw









A「でも…貴久との約束もあるし…

だけどそばにいたら…したくなっちゃうし…」









小山「Aちゃんはさー…
もっと自分に自信持ちなよ」







軽くﾎﾟﾝと頭に手を置いた








小山「自分の気持ち言ったら…
相手が傷つくって思ってるでしょ」








A「うん…」









小山「仕事に出たら…潰されちゃうよ？」








A「えっ…？」









小山「今はまだ守られてるけど。
社会に出たら敵だらけだよ。

自分をしっかり持ってないと
そのうち潰されて苦しくなるよ。」









キツイようだけど…
現実仕事なんてそんなもん。









男になればなおさらで…









上に上がるために
頑張ってる奴らなんか

周りなんて見てられない




守らなきゃいけないものがあるから…




だからこそ増田は
可愛い可愛いAちゃんを手離した









手越や加藤には
なんて言ったか知らないけど









オレには本音で話してくれる









大学生と社会人…









すれ違うのは
「責任感」の重さ…






それを増田はわかっていた

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