ひと夏の恋〜my girl〜LAST LOVE vol.2【前編】《Kei.Ｉ》

story328＊DAIKI ページ1

大貴side


大貴「はい…」





ねーちゃんの好きな甘めのｶﾌｪｵﾚ







A「ありがと……」








久しぶりに家にねーちゃんが帰ってきた。







大貴「ねーちゃんて……バカだよねw」




A「うるさい……」









久々に
オレの部屋にねーちゃんがいる。

せっかくの卒業式だったのに。
ねーちゃんのせいで台無しw









大貴「どーすんの…」



A「わかんない……」








ﾌ-ﾌ-しながらｶﾌｪｵﾚを飲むねーちゃんは
昔と変わらず猫舌。









凹んでるけど…
ﾄﾞｲﾂ帰りの時ほどではなくて。









自分のしてしまったことに
情けなさを感じているようだった。









大貴「そろそろ…落ち着いてよね…w」

A「はい…」









本当に…

どこまでみんなを振り回せば
気がすむのか…









大貴「結婚……すんだろ？」


A「うん…」


大貴「よかったなw」









そういうと照れくさいのか
ｺﾞｸｯとｶﾌｪｵﾚを飲み








A「あっつ……‼」


大貴「ばーか…w」


A「うるさい…w」









火傷した舌を出して
手のひらでﾊﾟﾀﾊﾟﾀとあおいでいた









大貴「ちゃんとしないと…
せっかくの幸せが逃げるよ」



A「……」



大貴「いのちゃんも、まっすーも…。
ねーちゃんのことすげー大事に
してくれてんじゃん…？」








うつむいたまま。
ため息をつく。









A「ねぇ大貴……」


大貴「なんだよ」


A「私……結婚できると思う？」









なにそれw
今さら不安になるとか意味わかんないしw









大貴「まっすーになんか言われたの？」









そういうと。









A「私…わかんない…」






大貴「なにが」






A「今……誰が好きなのか……

本当に結婚していいのか……」









「わかんない……」といって。
またため息をつく。









大貴「なに、迷ってんのw」

A「そうじゃないけど……」








大貴「ならなんだよ」






A「決められない…」









そういうと唇を噛む。





昔っからそう。








「どーしよう」「大貴が決めて」

いつもそうやって人任せ。
自分の気持ちは後回し。



人のことばかり気にして
自分を大事にしない









優しいけど…

時々ねーちゃんの本心がどこにあるのか
わからない







大貴「自分の人生をオレにまかすなよw」



そういうと


またため息を１つついた。

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