ひと夏の恋~my girl~LAST LOVE【後編】《Kei.Ｉ》

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今日はお姉さんの誕生日。







慧「大学休むよー…」

A「だめだよ、単位はちゃんととらなきゃ後で困るよ？」







朝からこんなことで言い合い。






慧「Aは一緒に居たくないの？」


A「そうじゃなくて。
やるべきことはちゃんとやろ？ってこと」


慧「Aの誕生日の方が大切じゃん」


A「嬉しいけど…私も卒論仕上げたいから。」


慧「なにそれ…
終わってないのに旅行行ったの？」









A「もー…いいよ…
行ってきます」



慧「待ってよ‼」



A「なに…」



慧「怒ってる？」



A「怒ってないよ…。」



ぎゅっと抱きしめられて。




A「夜お祝いしてね？」

慧「うん…」

A「よし♪いこ？」







手をつないで。
家から歩く。









A「ねぇ、今日待ち合わせしない？」

慧「え、迎えに行くよ」

A「んー…じゃ私がいのーくんの
大学に行くよ♪何時に終わるか連絡して？」

慧「わかったぁ。」









駅までの道のりはあっという間









慧「はい♪」


A「え、今日はいのーくんからでしょ？」


慧「えー。恥ずかしいじゃんw」


A「誕生日なんですけどー」



慧「はいはい。じゃ行ってきます♪」








軽めにキスをして。
電車にのる。









また痴 漢されてないかな…

ナンパなんかされてないかな…







……心配…







・



・



・




授業も終わり。




梓「あれ、なんか伊野尾くん機嫌いい？」

慧「うん♪門のところにAがいるんだ」

梓「えーデート？」

慧「誕生日だからね♪」




梓「なんかいつもラブラブだよね…」

慧「だってオレ大好きだもん♪」

梓「一緒に住んでるんだっけ？」

慧「そうそう♪」







梓「お姉さんが仕事始めたら
忙しくなるよね…。寂しいね？」


慧「うん…」









門に向かって歩いていると

門のところで2・3人の男と
話をしてる女の人…






慧「A…？」








なんかすごく楽しそうに
話をしている。









他の男に笑顔振りまかないでよ…









A「そうなんだねー。また来たら
声かけてくださいよw」





慧「A‼」








びっくりして振り返るお姉さん。









A「いのーくん♪」





ニコっと笑顔でこっちを見るけど…

オレは笑顔になれなかった。

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