ひと夏の恋〜my girl〜《Kei.I》

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お姉さんの瞳は


潤んでいるのか


パレードの光なのか。


キラキラ光っていて…







そのうち。
キラキラとしていたものが

頬を伝う。









なにを…考えてるの…？








キラキラしていたものは

いくつもいくつも頬を伝いだし…







そのうちお姉さんは

目を閉じて…うつむき泣き出した。







また

思い出してるのかな…






慧「A…。おいで」






首を横に振るお姉さん。







慧「オレはここにいるから。
甘えてもいいんだよ」






ちょっと強引に足の間に入れて抱きしめる。









震える肩を抱き締めながら
頭をイイコイイコ…。









なにも言わず
シクシクと、ないてる。









こんなに辛い思いをしてまで
まっすーを想う気持ち…









まっすー…わかってる？









なにをしていても
お姉さんの心からまっすーが抜けない。








本当は前を向きたいのに
お姉さんの中に大きく居座るまっすー…









慧「オレじゃ…
ダメかな…」









まっすー…



お姉さん泣いてるよ？








ピンチの時
助けるんじゃないの？









慧「A…」









気がつけばパレードは行ってしまい…









慧「パレード…行っちゃったよ？」



A「うん…」



慧「次は花火だって…」



A「うん…」




慧「このまま…ここにいようか…」





いつもなら。
「やだ！みる！」って言うだろう。





でも。







A「このまま…」



慧「うん…。わかった」









ずっと抱きしめたまま。









1人の時は
こんな風に泣いてるのかな…


そう思うと胸がズキンと痛む。









お姉さん…
まっすーはちゃんと迎えに来るよ…









そういえばお姉さんは
泣き止むだろう。









けど









それを言ったらお姉さんは。
まっすーの元へと行ってしまう。









慧「A…」


A「……」









慧「オレに…しなよ。」









返事はない。
でも。このまま離したくない。









慧「A…愛してる。」

A「…」

慧「まっすーじゃなくて…オレにしな…」









小さく首を横に振る。

A「私…まだ…」

慧「知ってる…けど…」

A「まだ…むり…」

慧「知ってる…でも。



Aのこと…愛してます…」



花火も始まり。




オレは


お姉さんにキスをした。

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