4話 ページ5
「それを壊すんだ。僕――私が君を助けてあげる。私の真名はカグツチ。この世界で君と出会えたことを運命と捉え君のサポートをしてあげよう。」
愛斗の姿から炎を身にまとった神の姿に変貌した。言われた通り両の手のひらで包み込み思い切り握り締め―――パリンっと言う音がなりカードはバラバラに砕け散った
「っ……イザ……ナギ……」
何故かカグツチは目を見開いていた。
オレの目の前にはオレの倍くらいある半透明の騎士が現れていた(イザナギの青色ver.)
「我は汝、汝は我。我が名はヨモツイザナギ!!虚空に彷徨う汝の心、今こそ瞠目し見極めよ!」
「これが……オレのペルソナ………!!」
ヨモツイザナギと名乗るペルソナはオレに向かって手を差し伸べてきた。オレはその手を躊躇なく取った。半透明で実態はないはずなのになぜか安心したんだ
「汝我を望むか。ならば汝の虚空覚めし時まで我が力、汝の望むまま行使するが良い。」
「無事契約できたんだ、よかった……―――伏せろっ!!!」
ヨモツイザナギは消えカグツチはオレの頭を思いっきり下に下げる。恐る恐る先程まで頭があった位置を見ると鎖鎌が刺さっていた
「きたか……密、これがシャドウだ。シャドウは先程言ったように簡単に人間を惨殺できる。奴らに対抗するにはペルソナしかない」
「ヨモツイザナギで戦うってこと……?」
「死にたくないのならね。さっきと同じように壊して呼び出すんだ、そして呼び出したいという気持ちを「ペルソナ」と叫ぶんだ。」
正直ペルソナもシャドウもよく分からない。
なんで自分がテレビの中に入れてカグツチに出会ってシャドウに襲われているかなんて理解出来るはずが無い。でも、やらないとダメなんだ。まだ死ねない、から
「―――ペルソナっ!!」
決意を声に乗せる。するとまたヨモツイザナギはオレの目の前に出てきてくれた
「ブフッ!」
口から自然と呪文が出てきた。ヨモツイザナギは手に持った長刀の先から氷を発生させシャドウへとぶつける
するとシャドウは一瞬で黒い霧へと消えた
「すごいな君は。ワイルドの持ち主はないらしいけどヨモツイザナギを極めることが出来れば最強になれるよ。」
「あ、ありがとう……?」
ぱちぱちと手を叩きながら近ずいてきて頭を撫でてきた。嬉しさで少し照れてしまったのは内緒
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作者名:ヨル | 作成日時:2021年2月9日 1時