〇初めての夜04 ページ36
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「なんで？」
「それは、俺にだって準備が必要なんや！」
「準備？」
「と、とりあえず！あ！誕生日！俺の誕生日にAのこと全部も、もらうから！！うん！それまで、待って！」
なぜか焦りだして、
しかもベッドから飛び降りて私から距離を取ってしまった紫耀。
え、何？
「や、やっぱ、俺今日帰ろかな」
「は？」
「い、いやほら、だって」
「いやや、帰らんといて」
「ええ....じゃあ、布団！俺用の布団どこ！」
「なんなん？もうずっと一緒のベッドで寝とるやん」
「今日はあかん！」
布団ないなら帰るでって脅されるから、
渋々すっかりしまいこんでた布団の在処を教えた。
なんなん。ほんまに。
「....なんで布団なん」
「前まではAが布団で寝ろって言うてたやん」
「いつの話しとんの」
「なに？そんなに俺にぎゅーってされて寝たいん？」
「うん」
「へ？！なんで今日そんな素直なん？！」
なんか悪いもんでも食った？
いや、でも俺も同じもの食べてるからな...
いや、でも俺の方が免疫とか強そうやしな....
ってブツブツうるさいから、
拗ねたフリして掛け布団を頭からかぶった。
「A....？」
「.......」
「あかん.....今は近付けへん....」
「......」
「....なあ、やっぱり帰ってええ？」
「だめ」
そんなに帰りたがられると傷つくんだけどな。
挙動不審すぎる紫耀がよくわかんなくなって本心を探る。
「なんで離れるん？」
「我慢できなくなるからっ！」
「....それ、ようわからん」
「こんな可愛ええ子が隣で寝てて興奮せんわけないやろっ！」
「いつも寝てるやん」
「必死に我慢しとるんやっ」
そもそもA抱くのなんて、
中学生くらいからの夢なんやからなっ、
むしろここまで我慢した俺を褒めてほしいんやけどって、
真っ赤な顔で打ち明けてくるから、
ついつい意地悪したくなって、
無言で紫耀の隣に座ると、
磁石の反対側のような勢いで飛び退いてしまった。
なんか、おもしろい。
「あかんって言うてるやろ！」
「隣にくらいいかせてや」
「あかん！帰るで？！」
「なんでなん！」
結局、布団とベッドで別々に寝ることになって、
一緒におるのにギュッでしてもらえないのが、
さびしくてたまらなかった。
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ゆいゆい(プロフ) - 完結おめでとうございます！すごい素敵なお話で、更新されるのが毎回楽しみでした(^^)次回の作品も楽しみにしてます！ (2019年3月5日 22時) (
レス) id: 2beda33980 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - 完結おめでとうございます！大好きなお話でした！最後までホッコリするステキなお話で二人が幸せになれて良かったです。次の作品も楽しみにしてます！ (2019年3月3日 22時) (レス) id: 83e4350742 (このIDを非表示/違反報告)
みそ(プロフ) - 岸くん、幸せになれてよかったぁ。そして、素敵なおはなし、ありがとう！ (2019年3月3日 22時) (レス) id: 683cdc0270 (このIDを非表示/違反報告)
青 - ベリナさんおつかれ様でした！毎日幸せな気持ちで更新を待っていました！鬼キュンですほんとに！！これからも応援してるので無理をなさらない程度に頑張ってくださいね！ (2019年3月3日 21時) (レス) id: 126a7eccd0 (このIDを非表示/違反報告)
れもん - だいだいだいすきなお話でした、岸くんもしあわせになれてよかったです！！！次の作品も楽しみにしてます！！ (2019年3月3日 21時) (レス) id: 126a7eccd0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベリナ | 作成日時：2019年2月14日 18時
