いちばん近くて遠い君２【平野紫耀】

〇ヤキモチ01 ページ29

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学校が始まって、


優太とミキに紫耀と付き合えてよかったね、とお菓子をもらった。






報告がまだだったから驚くと、紫耀が優太に教えたらしい。








「あんたねえ、私にまず報告じゃないの？！」


「会った時に言おうと思って」


「そのわりには夏休み中、その日は紫耀と....今日は紫耀来るから....って全然遊んでくれなかったじゃない」


「だって毎日誘われるんやもん」


「なんで岸から聞かなきゃいけないのよ」


「悪かったな俺で！！」









私はあの日以降、優太と会ってなかったけど


紫耀はちょくちょく遊んでたみたいで、






「今日も岸くんアホやったわ〜」


「岸くんおもろすぎ最高」






とか、不思議なくらい仲良くなってた。


私も遊びたいとか言うと不機嫌になるし、


だから遊べなかったんやけど。









「紫耀、嫌味かってくらい惚気けてくるから彼女さん何とかしてくれません？」


「え、優太いつから紫耀って呼び始めたの」


「この前。紫耀は岸くんで定着したみたいでそのままだけどなっ」


「そんなに仲良くなったんや」


「アイツの惚気やばいよ！！もう、ウザすぎる！！」








優太が大きな身振り手振りで紫耀の真似をしてるのを、


呆れたような顔でミキが見てて、



それに優太が気づいてちょっとキレ始めた。









「ねえ聞いてる？！てかAも！！朝から手とか繋いでんじゃねーよ！」


「紫耀が繋いでくるもん」


「語尾にもんとか付けられると可愛くて許しちゃうからやめろ」


「岸はいい加減次の恋見つけろキモイ」


「ミキちゃん俺に当たり強くね？！」









優太の扱い方をミキも分かってきたから、


3人でいることが多くなってきた。





なんだかんだで全く気まづくなってないし、


優太を友達として好きなのは変わらないし。









「君の彼氏束縛酷すぎません？」


「なんも束縛されてませんけど」


「Aのこと遊びに誘っていい？って聞いたらダメって言われたから、クラスで話していい？って聞いたらダメって言われた」


「話してるやん」


「バレたら怒られるよ、俺が」









Aの前ではただの甘々でベタ惚れした赤ちゃんみたいなゴリラだもんなって、


怒られるのは俺なんだぞってプリプリしとるけど、




優太と距離置く気はない。









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